隔年に開催されるドキュメンタリー映画の祭典、山形国際ドキュメンタリー映画祭。その翌年に東京で行う恒例のイベント、ドキュメンタリー・ドリーム・ショーを今年も開催します。今回は、初めて新宿に場所を移し、2013年に大賞を受賞したパレスティナ映画『我々のものではない世界』など山形で上映した作品に独自のプログラムを加え、76本を上映!!

●開催場所:新宿 K’s cinema(新宿区新宿3-35-13-3F TEL 03-3352-2471)、
      城西国際大学(紀尾井町キャンパス)
●開催期間:新宿 K’s cinema ・・・2014年11月15日(土)〜12/19(金)
     城西国際大学(紀尾井町キャンパス)・・・2014年11月28日(金)〜29(土)
・主催:シネマトリックス 
・共催:山形国際ドキュメンタリー映画祭/K’s cinema/ドキュメンタリー・ドリームセンター
・助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化振興基金

・公式URL:www.cinematrix.jp/dds2014 
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※主な上映作品
『我々のものではない世界』(ロバート&フランシス・フラハティ賞〈大賞〉)
『リヴィジョン/検証』(優秀賞)
『サンティアゴの扉』(優秀賞)
『蜘蛛の地』(特別賞)
『ブアさんのござ』(アジア千波万波 小川紳介賞)
『怒れる沿線:三谷(さんや)』(アジア千波万波 奨励賞)
『モーターラマ』(アジア千波万波 奨励賞)
『戦争に抱(いだ)かれて』(アジア千波万波 特別賞)
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(主な上映作品と分野)
■インターナショナル・コンペティション
世界各国からの1153本の応募作品から選ばれた選りすぐりの作品。ヤマガタお馴染みの監督から、新人まで多彩な作品が“いま”を捉える。監督の過去作も上映!
『我々のものではない世界』(ロバート&フランシス・フラハティ賞〈大賞〉)
『リヴィジョン/検証』(優秀賞)
『サンティアゴの扉』(優秀賞)
『蜘蛛の地』(特別賞)ほか

■アジア千波万波
ヤマガタでしか実現できないプログラムとして人気の“アジア千波万波”。荒削りでも、新しい表現に果敢に挑み続けるアジアの作家たちを発掘、応援する。
『ブアさんのござ』(アジア千波万波 小川紳介賞)
『怒れる沿線:三谷(さんや)』(アジア千波万波 奨励賞)
『モーターラマ』(アジア千波万波 奨励賞)
『戦争に抱(いだ)かれて』(アジア千波万波 特別賞)ほか

■アラブをみる
YIDFF2013で好評を博した特集“それぞれの「アラブの春」”。その上映作品に、これまでのヤマガタで上映された作品なども加え、いままさに激動の時代を迎えているアラブ世界を見つめる。
『ルート181』、『気乗りのしない革命家』
『イラク — ヤシの影で』
『ガザに生きる 第五章 ガザ攻撃』(土井敏邦)ほか

■16mmフィルムは生きている!
かつて多くのドキュメンタリー映画が、16mmフィルムで製作されていた。いまや見ることも限られて来ている16mmフィルムのドキュメンタリーを、ヤマガタお馴染みの作家の作品から選りすぐって上映!!
『100人の子供たちが列車を待っている』
『氷の夢』
『ハッピー・バースデー、Mr. モグラビ』

■日本プログラム
8mmフィルムからデジタルまで。数多くのドキュメンタリー映画が製作・公開されるようになった昨今。まだまだある、胎動する、注目のドキュメンタリー映画を上映!!
『屠場をめぐる恋文』
『祖父の日記帳と私のビデオノート』
『オトヲカル』『妖精-Sprite-』(8mmフィルム作品)

■審査員作品がおもしろい
実はヤマガタで密かに人気のプログラム“審査員作品上映”。世界の巨匠たちの最新作から代表作まで、まとめてみることができるこの機会をお見逃しなく!
『マレーシアの神々』(アミール・ムハマド監督)
『ドラマ・コンサルタント』(ドロテー・ヴェルナー監督)
『略称・連続射殺魔』(足立正生監督)
『TOKYO EYES』(ジャン=ピエール・リモザン監督)
『北(ノルテ)——歴史の終わり』(ラブ・ディアス監督)ほか

■特別上映作品
『アラン島の小舟』『アラン』
『ぬちがふぅ—玉砕場からの証言—』、『アフガニスタンから遠く離れて』

■城西国際大学 スペシャル・プログラム(入場無料)
(1)ドキュメンタリーは倫理マシーン!
   嘘偽りのない表現を求める観客に対する責任を、映画作家はどのように考えるのか?  
   盛況だったYIDFF 2013の特集「6つの眼差しと倫理マシーン」に続き、東京でさら
   に具体的に議論を深めます。
(2)フィリップさんとの対話
   若手ドキュメンタリストと、製作中の映画企画をめぐって話しあう企画。今年はシン
   ガポールのフィリップ・チアさん他とのディスカッションです。一般観客がオブザー
   バー参加できる公開イベント。

執筆者

Yasuhiro Togawa