1945年、第二次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった一台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた、5人の兵士たちの絆を描き、全米公開初登場No.1の大ヒットを記録した、今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、11月28日(金)、全国超拡大公開となります。
今回、本作の最大の見所である大迫力の戦車バトルシーン撮影のために、世界に1台しかない唯一稼働可能なティーガー戦車をめぐる貴重な証言が届いた。イギリスのボービントン戦車博物館のデヴィッド・ワイリー館長のコメントと、貴重な戦車を使っての撮影現場のメイキング写真だ。

『フューリー』で、もうひとつの主役となるのが、ブラッド・ピットらが乗り込むシャーマン戦車と、最強の怪物と称されたドイツ軍のティーガー戦車の行き詰まる戦車戦だ。遠距離から接近戦へ、実際の戦闘さながらに、味方のシャーマンが破壊されながらも、フューリーが立ち向かう死闘が再現されている。その圧倒的なリアリティの理由の一つが、世界に1台しかない稼働可能な本物のティーガー戦車が撮影に使用されたこと。デヴィッド・エアー監督はじめとする製作陣は、本物にこだわって本作を撮影する為に、歴史的にも貴重な本物の戦車の貸し出しを、イギリス、ボービントン戦車博物館に依頼した。
ティーガーは、量産のきくシャーマンと異なり、1942年から約2年間で僅か1,354台しか生産されなかった。また、連合軍は撃破後に戦車をことごとく破壊、現在世界に僅か6台しか現存していないのだ。
シャーマンとティーガーの行き詰まる戦車戦を描いた『バルジ大作戦』(65)や『パットン大戦車軍団』(70)など、これまで数多くの第二次大戦時の戦車映画が作られているが、実物のティーガーが撮影されたのは今回が映画史上初となる。
「英国軍の第48王立戦車連隊と戦った戦車でチュニジアにあったものだ。チャーチル歩兵戦車を2輛ほど撃破したが、他の戦車に攻撃されて損傷を被ったので乗員は戦車を遺棄した。戦車は終戦後に戦車博物館に寄贈された」と戦車博物館の館長デヴィッド・ウィリーは証言する。つまり本作は歴史的遺産とも言うべき戦車が撮影された「映画史に残る偉業」なのだ。
今回の撮影に当たってデヴィッド・エアー監督は「戦車は、映画の中のキャラクターのひとつ。我々はある意味、これらの戦車に魂が宿っていることに気がついたのです。キャスト同様、戦車ファンがなぜこれらの戦車に惚れ込むのか理解できる」と語る。歴史的にも貴重な本物のティーガー戦車を使って撮影に挑んだスタッフたちの熱意と、その真剣な熱意に動かされたボービントン戦車博物館の男気によって完成した本作で、どんな戦車戦が展開されるのか。期待が高まるばかりだ。

過酷な状況の中傷つきながらも、部下を守り必死に生き抜こうとする男と、その男について行くと心に決めた4人の仲間たちが、想像を絶するミッションに挑む戦争アクション『フューリー』は、11月28日(金)、待望の日本公開を迎える。

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執筆者

Yasuhiro Togawa