1945年、第二次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった一台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた、5人の兵士たちの絆を描く今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、11月28日(金)、全国超拡大公開となります。
10月17日に全米で公開されオープニング成績23,702,421ドルの興収を上げ、見事初登場No.1の大ヒットを記録。アンジェリーナ・ジョリーとの結婚後初となるブラッド・ピットの1年3ヶ月振り10度目の来日も決定しております。

この度、大スクリーンで鮮烈な演技を披露するローガン・ラーマン演じる新兵ノーマンが劇中で目の当たりにする戦争の現実を伝える場面写真が解禁となりました。

今回、ローガン・ラーマンが演じたのは“ノーマン・エリソン”。軍事訓練をほとんど受けていない戦争未経験の新兵で、映画の観客に最も近い存在だ。観客は、彼の視点を通してブラッド・ピット演じるリーダー、ウォーダディーの姿や過酷で凄惨な戦争の現実などを追体験できる。

デヴィッド・エアーの脚本は、彼が軍人として生き残るためには、否が応でも成長せざるを得ない状況へと追い込んでいく。
交戦により戦車部隊の副操縦手を失った“フューリー”号に新兵が配置された。もともとは事務担当のタイピストで前線での戦闘経験のないノーマン。彼は、自分がこれから対峙せねばならなくなる戦況すら理解できぬまま、戦車長のウォーダディ—、冷静沈着なバイブル、切れ者のゴルド、ムードメーカーのクーンアスらの部隊の一員となる。
“新人”として与えられた最初の仕事は、自分がこれから身を置くこととなる持ち場の掃除。戦車内で命を落とした前任者の副操縦手が座っていた血痕をぬぐう作業に、思わず嘔吐してしまう。軍の手違いで戦車部隊に配置されたと疑問を抱く新兵は、混乱を抱えたまま戦場へと向かうことになる。

成長を遂げているのは、物語の中のノーマンだけではない。複雑なキャラクターを演じることに惹かれたというローガン・ラーマンも同様だ。「俳優で僕の年齢だと平面的な役なら沢山あるが、ノーマンはとても複雑でいろいろ考えるだけでもストレスがたまるタイプの役柄で、とてもチャレンジングだった。素晴らしいキャラクターとストーリーに、ブラッド・ピットを始めとする尊敬する大勢の人と一緒に働くチャンスでもあった」とコメント。また、撮影では何度もリハーサルを行い、題材のことや人間関係、それぞれの意図すること、シーンへのアプローチ法の話し合いが設けられたことなど、キャスト同士と監督との間で、徹底した議論が交わされた。「特にこの作品では人物が中心となるから、登場人物について話し合うことが重要だった」とも語っている。
1945年当時、劇中のノーマン同様、ろくに訓練も受けていない青年たちがいきなり前線に立たされるのは珍しいことではなかった。第二次世界大戦末期は米軍も人員不足が深刻だったため、3〜4週間程度の戦闘訓練で戦地に送り込まれいきなり苦境に立たされ兵士も数多くいた。

「フューリー」では、史実に忠実に作品作りをするために製作陣・キャストと退役軍人との座談会も開催し、実際に1945年の春に弱冠21歳でタンクの副操縦手として任務につき、ノーマンと似た状況下にいたレイ・スチュアートにも話を聞いた。レイは「隊員が4人おり、新入りは私一人。車長に試されている感じがした。
最善は尽くしたよ」と当時を振り返った。タンクが撃破されると、次のタンクへ乗り込まなければならない。
次のタンクへの移動は怖くないのかと尋ねられると彼は、「行くしかない。外へ出て乗り込むのみ」と肩をすくめた。その他にも当時のタンク部隊隊員たちの体験談が本作で蘇る。
「100%やりきったからこそ、特別な思いだ」と10月15日(現地時間)に行われたワシントン・プレミアでの発言からも、ローガン・ラーマンが過酷で困難な役作りに挑み、見事に達成できたことに対する自信が伺える。

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズ、『ノア 約束の舟』(14)など数々の大作で勇ましいヒーローを演じたローガン・ラーマンが『フューリー』で俳優としての新境地に挑む。
史実に基づく第二次世界大戦末期の過酷な戦況、その究極の状況下で命をかけて戦った男たちを描く大スケールの戦争アクション『フューリー』は、11月28日(金)、待望の日本公開を迎える。

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執筆者

Yasuhiro Togawa