口裂け女、メリーさんの電話、テケテケ…。異形に関する都市伝説は数あれど、その陰惨さで群を抜く“ひきこさん”。自分をいじめたり、バカにしたり、怖がったりした者をさらって、全身の皮が剥けて死ぬまで引きずり回すというこの壮絶なキャラクターをモチーフに、3人の女性たちの戦慄を描く傑作ホラーが誕生。正義の名の下になされる暴力やネットを通じて増殖する無責任な暴力、深まる謎、そして蔓延していく狂気・・・。個人の情念を超えたところに渦巻く現代人が抱える潜在的な恐怖を、既存のホラーの枠組みにとどまらず、新しい同時代の恐怖として描くことに成功、かつて誰も観たことのなかった作品に仕上がっている。逃れられない運命の果てに待つラストの衝撃に、震えが止まらない!

フレッシュな若手女優と実力派スタッフのコラボが実現!
主演のゆかり役に、近い将来ブレイク必至と目される『風切羽〜かざきりば〜』(13・主演)の秋月三佳。ゆかりの友人で、どこか暗い影を感じさせるニコ役に『こっぴどい猫』(12)の小宮一葉。同じくゆかりの友人・紀里子役に口だけで多彩な音を奏でるヒューマンビートボックスの達人であり、園子温監督の『TOKYO TRIBE』(14)に抜擢された異色の新人、サイボーグかおり。この個性の異なる3人のフレッシュな魅力に注目。また脚本は『夜が終わる場所』(11)の宮崎大祐、撮影は『希望の国』(12)などの園監督作品を手掛ける御木茂則、照明は『着信アリ』(04)『TOKYO!』(08)の松隈信一。そして監督は『Not Found 〜ネットから削除された禁断動画〜』シリーズや『ひきこさんの惨劇』(13)の吉川久岳と、スタッフも実力派が顔を揃えている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa