気鋭のベストセラー作家・本多孝好氏が手がけた新感覚アクション巨編小説「ストレイヤーズ・クロニクル」を『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督が描き出す映画『ストレイヤーズ・クロニクル』。鮮烈な映像表現と超実力派俳優たちが高次元の融合を果たし、完全実写映画化され、2015年全国公開致します。

本格アクションに初挑戦する主演の岡田将生や染谷将太、成海璃子らに加え、今回新たに発表されるキャストは、2008年のデビューから、テレビドラマ、映画、舞台と着実に女優としてのキャリアを積み、今年のジブリヒロインに抜擢された実力派女優・高月彩良(たかつきさら)17歳。現在も大ヒット公開が続くスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』で、主人公杏奈の声を声優初挑戦ながら見事に演じきり、新たな才能を開花させた。
高月が演じる静(シズカ)は、岡田演じる昴(スバル)と敵対する[アゲハ]のメンバーで、敵を幻惑させ動きを止め、さらにキスで毒素を注入し死に至らしめる特殊な能力を持つ難役。自身は現役の高校生ながらも、高校生とは思えない妖艶な女を演じ、これまでにない一面を披露します。
製作陣は「長身でスタイルが良く、妖艶な静をオーディションで探していたところ、イメージにピタリと当てはまったのが高月さんでした」と声を揃え、更に「ハードなアクションやキスシーンを見事に演じ切り、彼女にピタリとはまる役は“ボンド・ガール”です」と今後の活躍に期待を寄せている。
[アゲハ]のメンバーの顔ぶれは、[アゲハ]のリーダー・学(マナブ)を染谷将太が演じ、身体硬化能力を持つヒデを『クローズ EXPLODE』の?俊太郎、超高速で移動できる豪腕の壮(ソウ)を「劇団EXILE」の鈴木伸之と、それぞれダイナミックに体当たりで演じる。更に、戦闘力は極めて低いが、通常の人間には聞こえない高周波を発射して捜敵するレーダー能力を持つ碧(アオイ)を新鋭の黒島結菜が演じる。また、伊原剛志や石橋蓮司、豊原功補が若者たちと対峙し物語の深みを与える。
極限を超えた能力≪ハイパーエクストリーム≫ VS 遺伝子操作による異種混合能力≪ハイブリッドアブノーマル≫ VS 暗躍する政治家たちの野望≪ダークポリティクス≫ 三つ巴の戦いの行方はいったい!?

【高月彩良コメント】

初めて脚本を読んだとき、早く演じてみたいという好奇心が沸き起こりました。今回の役どころである静(シズカ)がモモや碧といったアゲハチームのメンバーと話している時は、自分に近いものを感じました。静は大人っぽいので、クールな女の子をイメージしました。中身は熱いものを持っているけど、表情などは冷めたところがある仕草を意識して演じました。昔から、特殊能力を持つ役に挑戦したかったので、決まった時はとても嬉しかったです。殺し屋役は初めてで、アクションにも初めて挑みました。銃の持ち方など細かく指導していただいたのですが、想像以上に難しかったです。体を動かすことが苦手で、倒されるシーンもなかなかうまくいかず、これからはもっとアクションを習っていきたいと感じました。アクション稽古には参加できなかったのですが、銃の音が出るアプリを起動させたスマホを持って、自宅でイメージトレーニングをしました。全てのシーンで集中力を切らさないよう心がけました。静が人を殺すときが大変でした。役の設定で静はキスで人を殺すのですが、静は人を殺すときに悪気がなく、キスが武器なので仕方なくキスをするしかない。重くは考えていないんです。これまでのお仕事でキスシーンは経験がなく、最初のキスシーンはとても緊張しました。1シーンだけで数カット撮影をするのですが、何度かやっているうちにキスではなく、この行為は武器なんだと感じることができました。恋愛ドラマでのキスシーンに憧れはありますが、今回のキスシーンは殺人のためなので、次は違う感じになりそうですね(笑)。

もし自分が特殊能力を身につけられるとしたら、人の思っていることが分かる超能力が欲しいですね。「この人、私のことどう思っているんだろう」と思ってしまうので。でも、それを知るとまた怖いですよね。

今年は、『思い出のマーニー』と『ストレイヤーズ・クロニクル』と全く違う作品に参加させていただきました。今年の春にオーディションを受けたのですが、『思い出のマーニー』のプロモーションを行っている時、プロデューサーの方から直接結果を教えていただき、『ストレイヤーズ・クロニクル』のような超能力を持つキャラクターは以前から挑戦したかったので、夢が叶ってとても嬉しかったです。その時に台本を渡していただいて実感が沸かなかったのですが、楽屋に戻って改めて実感が湧いてきました。

今回の作品でアクションの楽しさを知ったので、カンフーのようなものもやってみたいと思いました。ワイヤーアクションにも挑戦してみたいですね。

【監督=瀬々敬久】コメント

「長身、スタイルの良さ、大人の仄かなエロティズム。それらを兼ね備えた女優さんをオーディションで探したのですが、それにピタリと当てはまったのが高月彩良さんでした。さらに本人の年齢を聞いて驚きました。まだティーンエイジャー。しかして現場の高月さんは僕らの望む通り、いやそれ以上に、キスシーンやハードなアクションシーンを演じきってくれました。撮影を終えた今、彼女にピタリの役はボンド・ガールだと信じています。高月さんが『007シリーズ』のボンド・ ガールとして世界中のスクリーンで立ち回っている姿を見るのも近い将来きっと訪れると密かに思っているのです。」

【アクション監督=下村勇二】コメント

「本人の実年齢よりも大人な女性を演じているので、ちょっとしたアクションの仕草にもクールでセクシーな瞬間が見えるように意識しました」

【企画・プロデュース=佐藤貴博】コメント

本作には個性豊かな女性キャラクターが4人登場しますが、静は特に美しく、妖艶で、もっとも大人の女性であり、長身でスタイルの良いキャラクターにしたいと思っていたので、そのイメージに合う女優をオーディションで探していました。オーディションには200人以上の女優に参加してもらいましたが、高月さんはもっともクールなセクシーさを持っていて、すぐに「静がいた!」と思いました。驚いたのはプロフィールを見たら16歳(オーディション当時)だったこと(笑) さらにジブリヒロインも決まっていたので、キスシーンやマシンガンをぶっ放す静という激しい役柄を受けてくれるか心配でしたが、静というキャラクターに共感してくれて「役として全力で挑みます」と出演してくれました。実際の現場では初めてのキスシーンに、極度の緊張を見せていましたが、それを感じさせない堂々としたクールな殺しっぷりを魅せてくれました。でも普段の顔は全く大人びていないというか、どちらかと言えば可愛らしい一面を持っていて、アゲハチームが染谷君?君など無口で強面のメンバーが多く控室では静まり返っていたのですが、高月さんは本当はみんなと沢山おしゃべりしたかったそうです。和やかに賑やかな昴チームを羨ましがっている顔は、普通の女子高校生でしたね(笑)。見た目のクールさとは違って、役者として自分とは違う役柄に挑もうとする根性と役者魂を持った芯の強い 熱い女性だと思いました。ジブリヒロインで見せた繊細な表現力と、今回見せてくれたダイナミックなチャレンジ精神を併せ持つ、スケールの大きい女優になってくれると思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa