伝説的名優、松田優作(1949-1989)さんが亡くなって今年で25年(※命日は11/6)。この度、 1979年〜1980年代前半の主演映画で、圧倒的存在感をみせつけ、今なお多くの人に語り継がれる傑作3作品、『家族ゲーム』(83年)、『野獣死すべし』(80年)、『蘇える金狼』(79年)を各メーカーよりBlu-rayで続々と発売いたします。

まず、10/5(水)に『家族ゲーム』が初Blu-rayとしてリリース(発売・販売:キングレコード)。それまで、「遊戯シリーズ」(78-79)や『蘇える金狼』などハードな役柄で活躍してた松田優作が、本作では一転、家庭教師を演じ、1983年の主演男優賞を総なめにした、新しい松田優作を堪能できる1本。今回の発売では、撮影監督である前田米造が監修として参加、入念なテレシネ作業により、当時を再現する史上最良のデジタルニューマスター版が完成。

さらに、命日11/6(木)に、『野獣死すべし』『蘇える金狼』が初の“4K Scanning Blu-ray”でリリース(発売・販売:KADOKAWA 角川書店)。松田優作の演技に対する恐ろしいまでの取り組みが数々の逸話を生み、観る者の心を掴んで離さない鬼気迫るハードボイルドな演技は正に伝説。今回の発売では、オリジナルネガを仙元誠三撮影監督の監修の下、1コマずつ4Kスキャンでデータ化、広色域の色補正&ノイズ除去を施したデジタルニューマスター仕様。以前のBlu-ray商品から最新の最高画質へと飛躍的な画質向上を実現した。
今回発売する3作品は、恐るべき表現者・松田優作の演技を永久的に堪能できる商品です。

『家族ゲーム HDニューマスター版』10/15(水)Blu-ray&DVD発売
『楢山節考』『戦場のメリークリスマス』などの名作が数多く公開された83年、主演男優賞を多数受賞し、話題をさらう。家庭教師という一見平凡な役柄をクールに熱演。が、一般家庭に赴くとき、船に仁王立ちで乗り込み、時折鋭さ抜群のビンタをかますところは流石松田優作というところか。
第57回キネマ旬報 主演男優賞 / 第8回 報知映画賞 主演男優賞
第5回ヨコハマ映画祭主演男優賞/第7回日本アカデミー賞優秀賞受賞
監督:森田芳光 出演:松田優作、伊丹十三、由紀さおり、宮川一朗太、辻田順一
発売・販売元:キングレコード Blu-ray:¥4,800(税抜) /DVD:¥3,800(税抜)
© 1983 日活/東宝

『野獣死すべし』 11/6(木)4K Scanning Blu-ray発売
野獣的凶暴さを血の中にもつ主人公伊達を演じるにあたり、10キロ減量、頬をこけさせるために奥歯を抜いてまで挑み、身長が高すぎるため、自身の足を切断しようと本気で考えた、など数々の逸話を残す。室田日出男と対峙する列車の場面では、長いセリフを一度も瞬きすることなく演じてみせ、日本映画史に残る名シーンとなった。
監督:村川透 出演:松田優作 鹿賀丈史 室田日出男 小林麻美 根岸季衣
発売・販売元: 株式会社KADOKAWA 角川書店 4K Scanning Blu-ray:¥4,800(税抜)
©KADOKAWA 1980

『蘇える金狼』 11/6(木)4K Scanning Blu-ray発売
昼はまじめな会社員、夜はジムで体を鍛える裏の顔をもつ朝倉を演じる。“遊戯シリーズ”で評判を呼んだ主演・松田優作、監督・村川透、撮影・仙元誠三のチームが角川映画でパワーアップ。松田優作は、ストイックなまでに演技を追求し、ハワイで実弾訓練をつみ、アクションシーンに挑んだ。誰がみてもカッコイイと憧れる松田優作の演技が堪能できる一本。
監督:村川透 出演:松田優作 風吹ジュン 佐藤慶 小池朝雄 岸田森
発売・販売元: 株式会社KADOKAWA 角川書店 4K Scanning Blu-ray:¥4,800(税抜)
©KADOKAWA 1979

執筆者

Yasuhiro Togawa