ダブリンの街角で出会った男女が音楽を通して心を通わせてゆく、愛しくて切ない恋の物語

トニー賞8部門 受賞
作品賞、脚本賞、演出賞、主演男優賞、編曲賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞
グラミー賞 受賞
2013年ベスト・ミュージカル・シアター・アルバム

「Once」は同名のアカデミー賞受賞映画(邦題:Once ダブリンの街角で)をベースにしたミュージカルです。
2012年トニー賞で最優秀新作ミュージカル作品賞を含む8部門を受賞、そして2013年グラミー賞ベスト・ミュージカル・シアター・アルバムを受賞しました。
また、ニューヨーク・ドラマ・クリティクス・サークル賞、ドラマ・デスク賞、ドラマ・リーグ賞、アウター・クリティクス・サークル賞、ルシール・ローテル賞の最優秀ミュージカル作品賞、2014年ローレンス・オリヴィエ賞では2部門において受賞しました。

口コミで広がり大ヒットを記録した映画の舞台化

ベースとなった映画「Once」はアイルランドの人気バンド「ザ・フレイムス」のフロントマン、グレン・ハンサードが主人公を演じ、同バンドの元ベーシスト、ジョン・カーニーが監督。
主役のグレン・ハンサードとチェコ人のシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァ(主役の女性役)二人が作曲作詞を務め、”Falling Slowly” において、2007年度アカデミー賞歌曲賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞を受賞、サウンドトラックは、グラミー賞の2部門でノミネートされました。
製作費約150,000ドル(USD/日本円で約1500万円) という低予算、17日という撮影期間で作られたのにも関わらず、口コミで人気が広がり、世界で約20億円の興行収入を達成した作品です。

物語の舞台はアイルランドの首都ダブリン。音楽への夢、そして愛することを諦めたアイルランド人のストリート・ミュージシャンと楽器店でピアノを弾くのを楽しみにするチェコ移民の女性が、偶然ダブリンの街角で出会う。男と女は、恋か友情か音楽を通して心を通わせていき、男は再び夢を抱くように。美しい楽曲の数々が綴る愛しく切ない恋愛ストーリーです。

アカデミー賞、トニー賞受賞のクリエイティブチーム

この映画を、アカデミー賞を受賞した、グレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァの作詞・作曲で、アイルランド出身の劇作家・映画脚本家のエンダ・ウォルシュ(代表作:ペネロペ/Penelope、ハンガー/Hunger、The New Electric Ballroom)脚本、スコットランド人の演出家ジョン・ティファニー(「ブラック・ウォッチ」)演出、スティーヴン・ホゲット(「ブラック・ウォッチ」「アメリカン・イディオット」)振付、音楽監督・編曲はマーティン・ロウ(「マンマ・ミーア!」)、装置・衣裳デザインはトニー賞を5度受賞したボブ・クロウリー(「アイーダ」「コースト・オブ・ユートピア」)、音響デザインにクリーヴ・グッドウィンというチームによって舞台化されました。

「Once」はアメリカン・レパートリー・シアター(Cambridge, Massachusetts)で2011年4月にアーティスティック・ディレクターのダイアン・パウラスとプロデューサーのダイアン・ボーガーにより立ち上げられ、2011年11月15日、オフブロードウェイのニューヨーク・シアター・ワークショップでスタート、同年12月6日に初演され、同劇場のボックス・オフィスの記録を破り連日完売。2012年1月15日まで2週間延長するなど大成功をおさめ、ブロードウェイに進出。バーナード・B・ジェイコブス劇場にて、2012年2月28日プレビュー公演開始後2012年3月18日初日を迎え現在も同劇場で上演中です。2013年4月にはロンドン、ウエストエンドのフェニックス劇場でスタートし、2014年ローレンス・オリヴィエ賞にて2部門受賞しました。

出演者が楽器を演奏し、舞台上で音楽を作る

舞台にはアイリッシュバーカウンターが一つ。シンプルなデザインのセット上で、上記のトニー賞受賞チームの演出と才能あふれるミュージシャン/キャストたちにより「音楽」が作られていく過程が丁寧に誠実に描かれ、作曲やレコーディングを通して聴こえる音楽が、主人公たちの感情を表現します。
オーケストラやバンドはなく、出演者がギター、ピアノ、バイオリン、アコーディオン、ドラムなどを演奏しながら歌やダンスを披露するのです。

ブロードウェイより舞台が近い空間、900席の劇場で観るプレミアム公演

ブロードウェイ、ウエストエンド、そして全米ツアー、他世界都市で今現在上演されている「Once」が2014年11月日本初上陸。最高の音響設備を誇り、ちょうど同年11月に1周年を迎えるEXシアター六本木(東京都港区西麻布1-2-9)に登場します。ステージに近いと言われるブロードウェイのバーナード・B・ジェイコブス劇場(242 West 45th Street New York)の1078席より贅沢な空間900席でお届けするプレミアム公演。ぜひお見逃しなく。

著名人コメント

この秋EXシアター六本木で上演される「Once ダブリンの街角で」というミュージカルをつい最近ブロードウェイで見てきました。
本当にすばらしい作品で、なんといっても音楽が凄く良いのです。
なにしろ、舞台のアカデミー賞と言われるトニー賞を8つもとった作品です。
原作となっている映画も大ヒットしましたが、それが今度舞台でやってくるのです。

売れない音楽家の男性と、ピアニストの女性の本当にささやかな恋愛の話です。舞台がバーになっていて、お酒を売っています。開演前、お客様は舞台に上がってお酒を買っていいのです!
舞台のバーで飲みながら、客席を見ているお客様がいっぱいいたりしてはじめから面白いのですけど、いつの間にかお芝居が始まるのです。8つもの賞をとるだけのことはあるなと思いました。

この秋、ぜひ EXシアター六本木にいらっしゃって、そんな楽しい舞台、
恋の物語をご覧頂きたいと思います。      

黒柳徹子

「Once ダブリンの街角で」をNYで見て驚きました! 実に完成度が高く、まさに人間そのものが描かれていて 地味ながらも、芯に琴線に触れる素晴らしく温かい作品だったからです。 シンプルですが、深く感動しました。 派手な作品が受けるブロードウェイ。そこでこういう作品が、トニー賞を8部門獲得できたって事に 改めて、ブロードウェイの良心を感じ、NYの演劇界がますます好きになりました。 また、その上に映画版「ONCE ダブリンの街角で」では、アカデミー賞の歌曲賞も穫っていた。
それに加え、舞台版のCDがグラミー賞を穫っている。 ということは、グラミー、アカデミー、トニーの三大賞を、すべて穫った作品で、 これは、前代未聞です!
 賞を穫ったことが偉いと言いたいのではなく、 やはり「今の時代、人々はこのような、本質を求めていたんだ」と感じました。 

宮本亜門

ブロードウェイより舞台が近い空間、900席の劇場で観るプレミアム公演
2014年11月27日(木)▶12月14日(日)
EX シアター六本木

公式HP:http://once-musical.jp

チケット料金:¥13000(税込・全席指定)
お問合せ:キョードー東京 0570−550−799(平日11:00-18:00/土日祝 10:00-18:00)
未就学児童入場不可。お一人様1枚チケットが必要です。上演時間:約2時間20分予定(休憩20分含む)
チケット一般発売日:2014年8月2日(土) 10:00
主催:キョードー東京/テレビ朝日/朝日新聞社/日刊スポーツ新聞社/文化放送/朝日広告社
後援:BS朝日/WOWOW/ムービープラス/アイルランド大使館
特別協賛:株式会社龍角散 協賛:三井住友銀行

<映画「ONCEダブリンの街角で」放送!>
2014年10月19日(日)午後1時〜2時55分
BS朝日 ナビゲーター:川平慈英
http://www.bs-asahi.co.jp/ONCE/

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa