映画『滝を見にいく』滝ツアーに参加したおばちゃん7人が、いきなり山の中でサバイバル生活!?
幻の滝を見にいく温泉付き紅葉ツアーに参加した7人のおばちゃんたち。現地に到着した彼女たちは、頼りないガイドと一緒に、滝を目指して山登りを始める。木の実を摘んだり、写真を撮ったり、おしゃべりしたり、それぞれの楽しみ方で山道を進む7人。ところが、先を見に行ったガイドがいつまでたっても戻らない。「ねえ、遅くない?」「迷ってたりして」。気が付けばおばちゃんたちは山の中に取り残されていた! 携帯は圏外。食糧もなければ寝床もない。突然のサバイバル生活に放り出されたおばちゃんたちは、果たして人生最大のピンチを乗り切れるのか?
オーディションの条件は「40歳以上の女性・経験問わず」。沖田修一監督待望の最新作!
監督を務めるのは、堺雅人主演のハートフル・コメディ『南極料理人』(09)で商業映画デビューを飾り、高良健吾、吉高由里子出演の青春ドラマ『横道世之介』(13)が絶賛された沖田修一。オリジナル脚本を手掛けた待望の最新作は、「40歳以上の女性・経験問わず」という条件で出演者全員をオーディションし、演技経験のまったくない素人を含む、7人の女性たちをキャスティングした。選ばれたのは、撮影を行った新潟県の妙高市役所の地域サポート人、本場イタリアで学んだ元オペラ歌手、長年の女優の夢をかなえた79歳主婦など、バラエティ豊かな面々。本邦初となる「7人のおばちゃんヒロイン」はこうして誕生した!
市役所の地域サポート人から長年の夢をかなえた79歳主婦まで、多彩な経歴を持つヒロインたち。
純子(ジュンジュン)役に起用されたのは、妙高市役所の地域サポート人として本作のロケハンにも関わった根岸遙子。由美子(ユーミン)には、劇団「ナイロン100℃」に所属する安澤千草。関本(セッキー)には、わずかな演技経験ながら「制作の現場を見てみたい」と応募してきた荻野百合子。桑田(クワマン)には、日本語教師の仕事と並行して中高年劇団「楽塾」で活動する桐原三枝。田丸(クミ)には、イタリア・ミラノでオペラを学び、その後は舞台などに出演してきた川田久美子。花沢(師匠)には、高校生の時に大手映画会社のカメラテストまでいったが、親の反対で断念したという経歴を持つ79歳主婦、?納敬子。三角(スミス)には、劇団「ベターポーヅ」に参加した後、映像作品を中心に活動する渡辺道子が、それぞれ扮している。今回が初の演技になる者と既に演技経験を持つ者が、それぞれの想いを胸に、一緒になってひとつの作品を作り上げた。また、『南極料理人』以降のすべての沖田作品に出演する常連、黒田大輔がおばちゃんたちを窮地に追い込むツアーガイドをコミカルに演じている。
関連作品
http://data.cinematopics.com/?p=52526
執筆者
Yasuhiro Togawa