一般社会に生きるゲイ・バイ・トランス・ドラァグ・元薬物依存者・
緊縛・身体改造・フェティシズム、そして放送禁止歌手…
「性とは何か?という問いに向かい合った意欲作だ」と
パリ先行上映で熱狂的な支持を受けたR-18指定禁断の問題作

様々な性的少数者、性倒錯、偏執狂的フェティシズムなど、世間の常識を逸脱した者たちを真正面から捉えた衝撃のドキュメタリー監督は神戸在住の田中幸夫(62歳)。2009年、ゲイの知人から「私たちのような人間は撮らないのか」と問われ、性的マイノリティを俯瞰的に取り上げたドキュメンタリーが今までなかったことを知った。カメラを向け、彼らと向き合うことで、「常識の外側で生きる存在」でありながら「他者を排除しない、優劣をつけない」生き方に共感、「自分の中の普通」が溶けていく体験をした。
撮影は2012年の淀川河川敷のパーティーから始まり、大阪・神戸・京都、そしてパリへと昇華されて、異形の宴のクライマックスへ。
異性装、ニューハーフ、SM、タトゥなどが特異なカルチャーでなく、一般的なファッションやアートとして定着している中、自らの性に忠実・誠実に生きる彼らの多様な生き方に迫った。
人間とは?性とは?人と人がつながるとは?…今、新しい感性のメッセージが見えてくる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa