30年にわたり世界のアート系映画を配給・製作し、日本のインディーズ監督たちの拠点となってきたユーロスペースが、渋谷に新たな文化発信基地をつくります。
11月5日(水)オープン決定!

ヴェンダース、カラックス、キアロスタミ、カウリスマキ、オゾンなど、多くの人気監督を含む世界中のアート映画を配給し、『ポンヌフの恋人』、『スモーク』、『Like Someone in Love』などの製作でも知られる映画配給会社ユーロスペースが、11月5日(水)に渋谷に文化発信基地となるライブホール、EURO LIVE (ユーロライブ)を開館することになりました。

かつて渋谷・公園通りでは、PARCOやジャンジャンなどが多様なプログラムで連夜多くの観客を集めるなど、渋谷には数多くの文化発信基地がありました。ミニシアターブーム全盛期の映画館には若者が溢れ、 “渋谷系”と言われるカルチャーが日本を席巻。渋谷は若者から大人まで、幅広い年齢の人々に向けて独自の文化を発信する街として常に全国の注目を浴び続けてきました。それから数十年、大規模開発でふつうの街に変貌しようとする渋谷に、サブカルチャーの火種を残したいという思いとともに、ライブホール・EURO LIVE (ユーロライブ)が開館されることになりました。
EURO LIVEはジャンルも形式も自由!
EURO LIVEでは寄席、コント、映画、音楽、一人芝居など自由なジャンルの公演と、
それぞれの領域に関するトークライブ、講座などのプログラムが組まれていきます。                                   
多様なプログラムを彩るキュレーターたち!渋谷に演芸が!落語が!
EURO LIVEの特徴は、ジャンルごとに集まったキュレーターたちが様々なプログラム
を組んでいくことです。コントの定期公演を「渋谷コントセンター」と命名した“コント・コミッティ”のいとうせいこう、倉本美津留、大林素子各氏は、ここで面白いコントユニットを発見して彼らに場を提供するだけでなく、新しいコント作家と新しいユニットとのコラボレーションなどにも取り組みたいと語っています。
 またEURO LIVEでは、毎月第2週目に「渋谷らくご(シブラク)」を開催します。キュ
レーターは自身も芸人であり研究者でもある、サンキュータツオさん。寄席のない
渋谷に新しい寄席を提案します。「若い人でも気軽に落語を楽しめる場所で、新しい
切り口の興行内容・スタイルを構築し、トレンドを作りたい。演劇、映画、お笑い、そんな文化と落語を並列化したい」と熱い思いを語ります。
オープニングは「町山智浩の映画塾!」怒涛の3連発!!
アメリカ在住の人気映画評論家で、様々なメディアを通じて精力的に映画評論を行っている町山智浩さんが、長谷川町蔵さんや切通理作さんとともに、未公開のアメリカン・コメディやゴジラ、宮崎駿について奔放に語りおろす映画塾!怒涛の3連発は、シリーズの第一回目から映画ファンが見逃せないものとなること間違いなし!また今後は、映画好きで知られる小堺一機さんと人気番組を数多く手がける放送作家の鶴間政行さんのラジオではおなじみのコンビによる映画トークや、テレビや雑誌で大活躍の人気編集者湯山玲子さんの登場など、個性豊かなプログラムが続きます!

■ホール名称:EURO LIVE(ユーロライブ)  
■オープン:2014年11月5日(水)  
■座席数:180席 
■所在地:東京都渋谷区円山町1−5 KINOHAUS2階  
■総合プロデューサー:堀越謙三(ユーロスペース代表) 
公式サイトhttp://www.eurospace.co.jp

執筆者

Yasuhiro Togawa