メガホンをとったのは『クレイジー・ハート』(09)でアカデミー賞®をはじめ数々の賞に輝いた期待の新鋭スコット・クーパー。製作にはレオナルド・ディカプリオ、リドリー・スコットとビッグネームが名を連ねております。
主人公ラッセルを演じるのは『ダークナイト』のバットマンで一躍世界に名をとどろかせ、『ザ・ファイター』(10)ではアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞®の助演男優賞を受賞したクリスチャン・ベイル。
共演には、怪優ウディ・ハレルソンを始め、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ、サム・シェパードら、ハリウッドを代表する名優たちがそろい踏み。
すでに映画を観た観客からは、
 「『ファーナス 訣別の朝』良かった。骨太でヒリリとした傷みが伝わってくる。クリスチャン・ベイルをはじめ俳優も皆素晴らしい演技してた。」「俺的今年のNo. 1かも、今のところ。クリスチャン・ベイルにハズレ無し!」
「『ファーナス』期待通りでした。熱演というよりは静かな演技対決という感じ」
「全ての役者達が過去最高にカッコ良くて!まさに男が惚れる男な感じが凄く良かった!」
「『ファーナス 訣別の朝』が堪らなかった。主人公ラッセルの瞳、最後に聞いた溜息がいつまでも耳に残る。」
「クリスチャン・ベイルとウディ・ハレルソンにただただ釘付けになる…」
と、骨太なクライムドラマと、実力派揃いの豪華俳優陣の演技を絶賛する声が上がっている。
徹底した役作りで常に観客を驚かせ続けるクリスチャン・ベイルの名前はもちろん、「画面に登場している時の緊張感が凄い!」「静かな狂気が見もの!」と悪役ぶりが評価されているのがウディ・ハレルソン。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94’)のシリアルキラーぶりで一躍有名になったハレルソンは、個性派俳優として独自の道を歩み、批評家たちから高い評価を得ており、本作では、主人公ラッセル(クリスチャン・ベイル)の宿敵ハーラン・デグロートを演じている。ベイルとの共演を振り返り、ハレルソンは以下のように語っている。「クリスチャンは凄い奴だよ。彼は全工程を通じて、作品そのものとキャラクターに実に近い所で留まり続ける。撮影していない時に彼と話すよね、でも彼は、常にキャラクターで居続けるわけではないけれど、かと言って途切れてしまうわけでもなく、例えば絶対にいつもの声で話さないんだ。彼は、演じるキャラクターの声で話すんだよ!彼を見ていると本当にすごい。彼は立っていて、キャラクターの頭になりきってシーンを研究しているんだ。キャラクターが見るものを見ているんだよ。長い間、ただすぐ傍にいるだけ。僕なら、ひたすらブラブラしたり何か違う事をしているだろうけどね。彼は集中し全身全霊を捧げる。バーの外でのシーンがあった。僕のキャラクターが危険を及ぼすものがいないか辺りを見回している。クリスチャンのキャラクターはトラックに乗っている。はるか向こうのストリートで、カメラにも映っていない。僕から彼は見えない。僕のキャラクターから彼は見えないんだ。でも彼はその座り心地の悪い車の中に1時間以上座っていた。カメラの反対側で台詞の相手をするように座っていたんだ。僕の演技のために別の俳優がしてくれる最も印象に残る行動の一つだった」
映画制作において全てのプロセスで役に真摯に向き合い続けるクリスチャン・ベイルの姿勢に、多くの名優たちと肩を並べてきたハレルソンも感嘆し、その役者魂に見事に応え、作品に緊張感をもたらす怪演を見せている。劇中での二人の対決とともに、実力派俳優が見せる演技対決にも注目していただきたい。

10月12日より日本で放送開始となる、アメリカで大ヒットを記録した海外ドラマ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』では『インタ—ステラー』の公開が待たれるアカデミー賞受賞俳優のマシュー・マコノヒーとも共演を果たし、今後の名優との共演に期待が高まるウディ・ハレルソンの鬼気迫る悪役ぶりを是非劇場でご覧頂きたい。
クリスチャン・ベイル、ウディ・ハレルソンと共に、豪華俳優陣たちのキャラクターに迫るリアルな演技が絶賛される『ファーナス/訣別の朝』は9月27日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開中!

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執筆者

Yasuhiro Togawa