欲望が渦巻く犯罪にまみれた闇社会。誰もが欲に溺れ、金塊を独り占めしようとする中、常に数歩先を読んで立ち回り、相手の心理を巧みに操るあまりにも危険な男ブレンダンと、彼を師事する若者JR、そして裏社会を牛耳るロシアン・マフィアとの壮絶な心理戦(サバイバル・ゲーム)が始まるー。愛憎入り混じる、誰もが無傷ではいられない心理戦。一秒たりとも目が離せない、悪の華が乱れ咲く究極の駆け引き、手に汗握る緊張感溢れる、怒涛のアクションシーン満載のノンストップ・クライム・アクションの傑作『ガンズ&ゴールド』が 11月1日(土)よりシネマサンシャイン池袋他にて公開されます。

本作でユアン・マクレガー演じるブレンダンは、軽罪で刑務所に収容された若者JRに救いの手を差し伸べ、裏社会で生きていくノウハウを教えていく。そして、ブレンダンは刑期を経て出所したJRの協力によって脱獄し、裏社会に復活を果たすー。犯罪をチェスにたとえて語り、つねに数歩先を読んで立ち回り、必要に応じて相手の心理を巧みに操る。そんなブレンダンに父親像を重ね、いつの間にか裏社会にどっぷり染まっていくのだったが、強奪した450万ドルの金塊をめぐり、JRもまた、ブレンダンの裏をかいて金塊を独り占めしようとするのだったー。

そう、これはまるでユアン・マクレガー扮するオビ=ワン・ケノービがアナキン・スカイウォーカーにジェダイになる特訓をし、そしてダークサイドに落ちてしまったアナキンとの師弟対決をする『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と同じではないだろうか。今回は、ダークサイドに引き込んだのはユアン・マクレガー自身ではあるが、師匠に慕い、学び、そして裏切られるというのは、やはり似ていると言えるだろう。『スター・ウォーズ』シリーズのジェダイ騎士役で体現したカリスマ性と、『トレインスポッティング』での不良性の融合した、ユアン・マクレガーの代表作とも評される本作。是非今度の師弟対決の結果にも注目したい。『ガンズ&ゴールド』は11月1日よりシネマサンシャイン池袋にて公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa