『スパニッシュ・アパートメント』(01)、『ロシアン・ドールズ』(05)に続き、セドリック・クラピッシュ監督の“青春三部作”の最新作にして完結編となる『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』の日本公開が決定し、12月Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開する運びとなりました。また、予告編が解禁されました。

予告編::http://youtu.be/QUKFWnNtgUY

同世代の観客の心を射止めて大ヒット、共に成長してきた人気シリーズの最新作にして完結編。パリの大学生グザヴィエのバルセロナ留学時代をビビッドに綴った『スパニッシュ・アパートメント』(01)、社会人となったものの足元が定まらない彼の恋愛・人生模様を描いた『ロシアン・ドールズ』(05)。あれから10年。人生設計ズレまくりの40歳、グザヴィエの人生のままならなさと悪戦苦闘に、つい噴き出し、思わず共感し、またもドキドキ切なくなること必至です。
キャッチコピーの「この恋、最後から何番目?」が表すように、アラフォーの中年男性と、それを取り巻く3名の女性たちとの“恋の行方”や“駆け引きの様子”が、今回情報解禁となる予告編でも、表現されております。

グザヴィエを演じるロマン・デュリス、元カノ、マルティーヌを演じるオドレイ・トトゥ、その他、ケリー・ライリーやセシル・ド・フランスなど、本シリーズによるブレイク組も再登場し、1作目からの変化や成長、または変わりなさで大いに観客を楽しませてくれる。一昨年来、世界的な大ヒット作を次々生み出す絶好調のフランス映画の再活況を反映したような、ユーモアと疾走感あふれる恋愛・人間ドラマです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa