9月27日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開する『ファーナス/訣別の朝』。
メガホンをとったのは『クレイジー・ハート』(09)でアカデミー賞®をはじめ数々の賞に輝いた期待の新鋭スコット・クーパー。製作にはレオナルド・ディカプリオ、リドリー・スコットとビッグネームが名を連ねる。

主人公ラッセルを演じるのは『ダークナイト』のバットマンで一躍世界に名をとどろかせ、『ザ・ファイター』(10)ではアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞®の助演男優賞を受賞したクリスチャン・ベイル。作品によって体重や毛髪を増減させ、歯並びまで変えるという鬼気迫る役作りで知られる名優が、一見誠実で寡黙な労働者の男が実は心の奥底で何かをたぎらせているという複雑なキャラクターを見事に作り上げました。
共演には、怪優ウディ・ハレルソンを始め、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ、サム・シェパードら、ハリウッドを代表する名優たちがそろい踏み。演技派俳優たちの、むきだしの魂がぶつかり合う演技はまさに圧巻です。家族、恋人を失い絶望の淵に追い込まれる男の孤独な戦いを描いた極上のアメリカン・クライムドラマの傑作が遂に日本に上陸致しまします。

この度、クリスチャン・ベイル演じる主人公の弟ロドニーを演じたケイシ—・アフレックが本作への思いを語ったインタビュー映像を解禁する運びとなりました!
ケイシー演じるロドニーは、唯一の兄と共に育つものの、閉鎖的な町の習慣に馴染まず、外の世界を目指す人物で、物語の鍵を握る重要な存在。繊細で不器用な弟ロドニー役について、「演じる上で挑戦だった事は、今までやった事のない兵士役であり、裏ではストリートファイトをする人の、肉体的欲求を満たす事だった」と語る。役作りのためにボクシングコーチに猛特訓を受け、ハードな格闘シーンのために体を作り上げた。また、現代アメリカの社会問題にもなっている、イラク帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)にも鋭く斬り込んでいる。従軍によって心に深く傷を負い、戦争後遺症に悩むロドニーの姿は、アメリカの闇のひとつとも言える社会問題なのだ。そんな弟の身を案じる兄ラッセル役のクリスチャン・ベイルに関して、「現代の役者の中でも正にトップクラス、彼の半径6フィート以内にいれば、誰もが彼によって良くなっていく、彼よりいい役者は思いつかない」と大絶賛、共演の喜びを語っている。

ケイシー・アフレックは、12歳の頃から子役として活躍、『誘う女』(95)で映画デビュー。『オーシャンズ11』(01)以降、同シリーズのレギュラーとなり、『ジェシー・ジェームズの暗殺』(07)の演技でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞“助演男優賞”にノミネートされた。近年、俳優以外にも脚本家、プロデューサー、編集者等、その活動の領域を益々広げている。ケイシ—・アフレックが、身体を張ると同時に複雑な内面を繊細に演じ、まさに全身全霊で挑んだ出演最新作『ファーナス/訣別の朝』が、いよいよ9月27日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開となります。

『ファーナス/訣別の朝』 ケイシーインタビュー::http://youtu.be/DLDJKaD43nM

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執筆者

Yasuhiro Togawa