この度、10月18日(土)より公開になりますメキシコ映画『マルタのことづけ』につきまして、一足先に本作をご高覧いただいた著名人の方々から絶賛のコメントが届きました!

●実話をもとに描く人生の宝物ともいえる出会いと永遠の別れについて
命の終わりを悟った母親・マルタと4人の子どもたちの日々の生活や、彼らと奇跡的な出会いを果たす孤独な女性・クラウディアとの交流が描かれ、“死”を目の前にした深い悲しみと、平穏な“日常”が混じりあいながら紡ぎだす感動のドラマがあります。
東京大学名誉教授の養老孟司さんには、「ありきたりの日常みたいですが、でも生きるとは、死とは、家族とはと、大切なことを考えさせてくれる」と身近な問題を取り上げた本作の特徴について評価していただきました。

●マルタと4人の子ども、そしてクラウディアとの出会いについて
マルタと病院で初めて出会い、家族の中にまるでもう一人の子どものように溶け込むこととなるクラウディア。
一家とクラウディアの出会いは、実話でありながら偶然とは思えません。フリーキャスターの町亞聖さんは「クラウディアとこの家族の出会いは偶然ではなく、孤独と孤独が引き合わせた必然だったのかも」と分析。
そして、社会学者の上野千鶴子さんは「家族とは、家族であることを選びあった者たちの愛の絆」と“家族”のあり方についてコメントをいただきました。

●4人の子どものマルタの母性と強さについて
そして4人の子どもの母親であるマルタが、自らの死を前に全力で子どもたちを愛することについて、女優の仁科明子さんは「私が命の期限を知らされたら、あんなに強くいられるかしら?」とマルタとご自身を比較。
さらに、フリーアナウンサーの政井マヤさんは、「母性に溢れたマルタの眼差しに魅せられた」と評価。
ミュージシャンのカヒミ カリィさんは「主人公マルタに抱きしめられたようで、涙で胸が詰まってしまった」とクラウディア目線で感動のコメントをいただくなど、4人の母親であるマルタの“母性”や生きることへの“強さ”もこの作品の魅力。

●作品のユーモアについて
また、“死”という暗くなりがちなドラマにも関わらず、実話ならではの可笑しみやユーモアを描いた点について、女優の南果歩さんは「笑いながら涙が溢れて止まらない」とコメント。

『マルタのことづけ』に届いたコメントの一覧

ふとした出会いが彷徨う命を輝かせ、孤独な心に明かりを灯す。人が出会い寄り添う、それが人生なのだ。
「休暇が必要よ」そう言って車を走らせるマルタと家族に、笑いながら涙が溢れて止まらない。
限りある時をかけがえのない宝物にして残そうとするマルタ。マルタの言葉は心に深く残り、その愛は色褪せることはない。
「マルタのことづけ」は私の心にずっと寄り添う映画になるだろう。
—南 果歩(女優)

特にはなにも起こらない、ありきたりの日常みたいですが、
でも生きるとは、死とは、家族とはと、大切なことを考えさせてくれる、よい作品でした。
—養老孟司(東京大学名誉教授)

人は一人では生きていけない。
クラウディアとこの家族の出会いは偶然ではなく孤独と孤独が引き合わせた必然だったのかもしれない。
たった一人で生きてきたクラウディアもまたマルタ家族に出会われたことで救われたのだと思う。
哀しみの中にユーモアがちりばめられた「マルタのことづけ」。貴方なら大切な人にどんな言葉を残しますか・・・。
—町亞聖(フリーアナウンサー)

もしも、私が 命の期限を知らされたら、あんなに、強くいられるかしら?
子供達に、あんなに、素敵なメッセージを、残せるかしら?母の、愛と強さに 感動しました。
—仁科亜季子(女優)

私達は、他人への眼差しにどれほどの愛を込められるだろうか。
強く、まっすぐで、母性に溢れたマルタの眼差しに魅せられた。
—政井マヤ (フリーアナウンサー/日メキシコ交流年親善大使)

マルタの強さと美しさに圧倒された。
彼女に出会えたことで、わたしの生そのものが煌めきを増す。マルタのことづけを胸に刻み生きていきたい。
—あさのあつこ(作家)

出会えて良かった——彼女たちに。
——彼女たちがもたらした、私の新しい人生に。
—中嶋朋子(女優)

家族とは、家族であることを選びあった者たちの愛の絆なんだと、伝えてくれる。
—上野千鶴子(社会学者)

たとえ命が失われても、母の愛というものは途切れなく続いていくのだと。
主人公マルタに抱きしめられたようで、涙で胸が詰まってしまった。
—カヒミ カリィ(ミュージシャン)

誰かと関わることは面倒だ。なのに「案外悪くない」と思える時がある。
この映画の不思議な後味の良さは、その面倒なややこしさこそ「豊か」だと教えてくれるからなのだろう。
—タナダユキ(映画監督)

淋しかった頃の記憶が引っ張り出された。私もクラウディアだったのだ。
押し付けてこない静かな表現、映像の隅々にまで行き渡る愛情。
自分もそこにいるかのよう。あなたは誰になるのでしょう。
—内田春菊(漫画家/俳優)

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執筆者

Yasuhiro Togawa