WOWOWでは、待望の三谷幸喜の書き下ろし作「酒と涙とジキルとハイド」を放送する。
二重人格をテーマに据えたロバート・ルイス・スティーヴンソン著作の怪奇小説「ジキル博士とハイド氏」に着想を得た、シチュエーションコメディで、19世紀末のロンドンを舞台に片岡愛之助、今回が初舞台となる優香、藤井隆らが出演している。
「ただ面白いだけの、笑った後に何も残らない喜劇を創りたい」と三谷が語るように、彼自身が感じる普遍的な笑いと面白さを最もシンプルな形で提示した舞台となり、会場は大爆笑に次ぐ大爆笑の連続となった。

ジキル博士を演じるのは、歌舞伎俳優の片岡愛之助。2006年ドラマ「新選組!!土方歳三最期の一日」以来の三谷作品に挑む。また、ジキル博士の婚約者イヴ役に優香。ドラマの主演やバラエティ番組の司会など、多彩なキャリアを積んできた彼女が満を持して初舞台を踏む。加えて「この作品を藤井さんの代表作にしたい」と三谷が語るほど信望の厚い藤井隆、その藤井とともに「三谷版桜の園」で共演した迫田孝也の演技にも注目だ。

番組では、舞台本編の放送の他、作・演出の三谷と、出演者4名のアフタートークも放送。
藤井「後に残らない喜劇と、稽古初日に三谷さんが、今回の舞台にかける思いをおっしゃいましたが…」
片岡「わざわざ来ていただいた方に大胆な発言ですよね。今回、来ていただいたお客様に、こんなに楽しかったのは初めてといわれて、リピーターが多いのが凄いうれしかったです」
優香「何も残らないとは言いましたが、記憶の中にすごく残っているし、やっている私も楽しかったです」
また、見どころとして、
片岡「みなさんご存知のジキルとハイドは全く違う、三谷先生ならではの内容になっております。こうご期待!」
優香「お嬢様のイブと悪女のハイジの二役をやります。楽しんでもらえたらいいなと思います。爆笑に次ぐ爆笑となっております!」 
藤井「楽しい雰囲気がご覧のみなさまに届くといいなと思っております。」
三谷「一見、全然違う世界の人たちが、一つのところに集まって同じものを作って、新しいものができた気がします」
とコメントをよせた。

三谷幸喜「酒と涙とジキルとハイド」は、9月7日(日)午後5:15からWOWOWプライムにて。
上演/2014年4月、5月
作・演出/三谷幸喜
ジキル役/片岡愛之助
イヴ役/優香
ビクター役/藤井隆
プール役/迫田孝也

<関連特集>
三谷喜劇の日 9月7日(日)【WOWOWプライム】
午後2:45 ノンフィクションW 撮影監督・山本英夫〜三谷幸喜の夢を撮る〜
午後3:30 ドラマW 三谷幸喜「大空港2013」
夜7:30  『清須会議』

執筆者

Yasuhiro Togawa