第64回カンヌ国際映画祭・ある視点部門に正式出品され、第84回米アカデミー賞・外国語映画賞のシンガポール代表に選出されるなど世界的に高い評価を受け話題となっている映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』の公開日が11月15日(土)に決定いたしました。

本作は“劇画”の名付け親、辰巳ヨシヒロが2009年手塚治虫文化賞大賞を受賞した半自伝的作品「劇画漂流」を基にシンガポールの巨匠エリック・クーが“動く漫画映画”を作り出し、強烈かつ独特な辰巳ワールドを見事にスクリーンで表現しました。海外メディアからも高く評価されていますが日本公開の決定を受け、ちばてつや氏、さいとう・たかを氏、モンキー・パンチ氏ら日本を代表する漫画家の方々から激賞の声が続々と到着しております。

★★★日本の最も重要なビジュアルアーティストの一人(ニューヨークタイムス紙)★★★
★★★当時にあって革新的で、今なお激しいエネルギーをもつ、人の闇を描いた物語(スクリーン誌)★★★
★★★魅力的で、究極に感動的なトリビュート作品(ハリウッド・レポーター)★★★

●辰巳ヨシヒロ氏は戦後まもなくの日本のマンガ界に荒々しくも鋭い、そして超リアルな新たしい表現の波を起こした劇画作家の1人だ。今では世界中のコミック界にも大きな影響を与え続けている「劇画」。辰巳氏の草創期を知らなければ、現代のコミック、アニメーション、マンガの世界は語れない。
ちばてつや(日本漫画家協会理事長)「あしたのジョー」

●日本の映画関係者が辰巳作品を消化できないからといって、海外の映画人にゆだねるのはファンとして本当に情けなく思う。
さいとう・たかを(劇画家)「ゴルゴ13」

●とんでもないアニメに出会った。間違いなく。ここ当分は同じ漫画家である僕の脳裏から離れそうもない過激で挑戦的な劇画アニメだ。
モンキー・パンチ(漫画家)「ルパン三世」

●日本のマンガ&アニメ文化が欧米圏にカルチャーショックを与え続けている。その普及活動の先導者の一人である辰巳作品が、この度シンガポールでアニメ化されたことは、アジアにもショックが波及した証しであり、今後の辰巳さんの活躍はさらに期待されるのではないだろうか。
つげ義春(マンガ家)「ねじ式」

●神様手塚先生に憧れた少年の、もう一つの「まんが道」だ!!
土山しげる(漫画家)「喰いしん坊!」

●日本マンガ界が世界に誇る「劇画」の源流がシンガポールに届いたこの瞬間、またマンガの歴史は変わっていくだろう。辰巳ヨシヒロ氏の功績はとまるところを知らない。
手塚能理子(青林工藝舎「アックス」編集長)

●ドロドロと暗くせつなく悲しい物語。何でもきれい事でゴマかしてしまおうとする今の時代に しっかり警鐘を鳴らす貴重な映画!!
うえやまとち(マンガ家)「クッキングパパ」

●マンガ界の変革者でありながら、長らく果実を手にする事のなかった悲劇の男、辰巳ヨシヒロを今、世界がようやく注目する時が来た!!
みなもと太郎(漫画家、マンガ研究家)「風雲児たち」

●画面のすみずみから昭和の息づかいが伝わってくる。アニメの可能性は無限だと改めて気づかされた。
里中満智子(マンガ家)「アリエスの乙女たち」

●煌々たる戦後日本コミックの一翼を担った「劇画家」は、ただ独り超然と、今もなおエキセントリックなのだ!
木村直巳(マンガ家)「イリーガル」

11月15日(土)角川シネマ新宿 他全国公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa