『戦場のピアニスト』『ゴーストライター』『おとなのけんか』など、大作からアート作まで手掛け、数々の賞に輝く鬼才ロマン・ポランスキー監督最新作 『毛皮のヴィーナス』が 12 月 20 日(土)より Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開することが決定いたしました。

「マゾヒズム」の語源になったマゾッホによる伝説の自伝的長編小説「毛皮を着たヴィーナス」に着想を得て書かれた戯曲を映画化、性愛を描いた本作で、監督は自身の妻であり、実力派女優エマニュエル・セニエを主演に起用。彼女が演じるのは、これまでのヒロイン像とは明らかに一線を画す“ワンダ”という新感覚のキャラクター。がさつで厚かましい登場から、舞台に上がると一変、知性と気品溢れる女性へ、そして最後には、圧倒的なパワーと妖艶な魅力で演出家を支配していく女性へと変貌していく様は、観る者全てをワンダの虜にします。彼女に翻弄され、最後には服従することに悦びを見出す演出家のトマ役を、『007/慰めの報酬』『グランド・ブダペスト・ホテル』に出演し、カメレオン俳優として高い評価を受けているフランス人俳優マチュー・アマルリックが演じ、その確かな演技で魅せます。 “舞台”というワン・シチュエーションで登場人物の立場が次々と入れ替わるなか、観客はトマを疑似体験し、ワンダによって、自身も知らない秘めた欲望を丸裸にされ、誘惑のサスペンスに誘われる!

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執筆者

Yasuhiro Togawa