東京都世田谷区を拠点に、性や家庭、老いなど弱者に視点を置いた身近な問題を劇映画として描いた槙坪夛鶴子監督が死去されてからまもなく3年。

本作は、彼女の遺作となった自閉症児を取り上げた劇映画『星の国から孫ふたり』の撮影記録から始まり、リウマチが進行し車椅子での演出を余儀なくされ、且つ2週間に1度輸血のため病院に通いながら撮影を続ける槙坪監督を追います。

そして取材は、自閉症を持つ家族への取材へと繋がり、槙坪監督の遺作の記録を超え、自閉症児やその家族と社会の関わり方を改めて考えさせてくれるドキュメンタリー作品となりました。

<床波ヒロ子監督からのメッセージ>
〜自閉症の人達に生きやすい環境を!〜
車椅子でメガホンを撮る槇坪監督の目線には、いつも弱者に対するおもいやりや優しさが溢れていました。重いリュウマチの為激痛が走る身体、2 週間に 1 度の輸血で“命”を繋ぎながら、世間に理解されず冷たい視線にさらされている自閉症児・者にスポットを当てた映画を撮った監督の信念!そんな監督の思いを受け継ぎ、多くの人たちに自閉症の事を知ってもらいたい!と本作を作りました。自閉症の事を知り、自閉症児・者とその家族に一片の優しさや思いやりをかける事で、自閉症の人達にとって生きやすい環境ができるのです。

【上映情報】
10 月 4 日(土)〜10 月 24 日(金)ロードショー!
<タイムテーブル> 13:00/14:50/16:40 ※平日火曜日は定休
<料金>一般:1400 円 学生・シニア:1100 円 世田谷区割引(世田谷区在住・勤務の方):1000 円 ソワレ割引(16:40 の回):1100 円

上映のお問い合わせ 下北沢トリウッド

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執筆者

Yasuhiro Togawa