300億ドル。日本に先んじて2012年から合法化が始まった米国オンラインカジノの年間収益額。本作はオンラインカジノの詐欺行為を発端に、カジノ王に操られ、FBIからは追われるハメになったある学生の逆転劇を描くギャンブル・エンターテイメント。

主演の学生リッチーにジャスティン・ティンバーレイク(『TIME/タイム』)、彼を翻弄するカジノ王にベン・アフレック(『アルゴ』)を迎え、ヒリヒリする緊張感を演出したのはブラッド・ファーマン監督(『リンカーン弁護士』)。オンラインの持つリスク、賭けごとの中毒性すらも宿した本作は、まさに今、この時代だからこそ生まれ得た本格派のギャンブル映画と言えよう。 邦題はポーカー用語で危機的状況下にラスト2枚で形勢をひっくり返し勝負を決めるスリリングな一手『ランナーランナー』に決定!天才学生がカジノ王に挑む、人生最大の大博打をポーカー用語になぞった印象的なタイトル。また、ポスタービジュアルも「人生は、ギャンブルだ。」と、決断を迫り来るような主演ジャスティン・ティンバーレイクの目線が印象的で、勝負の憶測にある論理的思考と心の葛藤を見透かすような透明感のあるスタイリッシュなビジュアルに仕上がっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa