このたび、安藤桃子監督の最新作『0.5 ミリ』が、11 月、有楽町スバル座を皮切りに全国順次公開となります。
デビュー作『カケラ』で国内外から注目を浴びた安藤桃子監督による渾身の最新作は、自身の介護経験から発想を得て書き下ろした小説の映画化。人間関係が希薄な社会に対する怒りを爆発させ、日本映画界に一石を投じる傑作を生み出しました。つきましては、本作の予告編が完成しました

予告編::http://youtu.be/GiiZxInyxdM

「おしかけヘルパー」山岸サワが巻きおこす、
前代未聞のハードボイルド人情ドラマ、怒涛の196分!

主演は数々の映画賞に輝き「キネマ旬報ベストテン主演女優賞&助演女優賞」を同時受賞という史上初の快挙を成し遂げた、監督の実妹・安藤サクラ。ワケありおじいちゃんたちを演じたのは日本映画界の重鎮・津川雅彦と芸人として活躍する坂田利夫。他に柄本明、草笛光子など豪華な演技派俳優たちが集結。ベテラン俳優たちが演じるユニークな登場人物たちは重層的で味わい深いハーモニーとなり本作に深みを与えている。

なお主題歌には、坂本龍一や大貫妙子から賞賛を受け、映画「転校生 さよならあなた」(大林宣彦監督)の主題歌を担当したことでも知られるシンガーソングライター・寺尾紗穂の「残照」を使用。
予告編でも流れる静謐な歌声と、「死ぬまで生きよう、どうせだもん。」というコピーが心に残る。高齢化社会へと突入し、身近な人や自分自身の老いに戸惑いながら生きている私たちに、「死ぬまで人間は懸命に生き抜くんだ」とスクリーンから叫ぶサワの姿が、“生きること”“人生を全うすること”の本当の意味を教えてくれる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa