この度アップリンクでは、2012年の東京国際映画祭、ナチュラルTIFF部門にてグランプリを受賞した『聖者からの食事』(原題/Himself He Cooks)を、『聖者たちの食卓』と改題し、9/27(土)渋谷アップリンク、新宿K’s cinemaにて公開する運びとなりました。

インド・北西部パンジャーブ州にある知られざる聖地“黄金寺院”。シク教の聖地であるその寺院では500年以上前から無料食堂を来訪者に開放しています。そこでは、宗教や階級、人種に関わらずすべての人が等しくお腹を満たせる聖なる場所です。『聖者たちの食卓』は、毎日10万食を提供する巨大食堂の風景と共に、謎に包まれたキッチンの舞台裏を追ったドキュメンタリーです。インドの魅力を体感出来る本作に、著名人たちからの絶賛のコメントが続々と届いております。

★『聖者たちの食卓』コメント★

喧騒と混沌にあるインドが描かれている。しかしその向こう側に見えてくる、すべてが清浄で根源的である、完璧な食風景を鮮やかに感じました。みんなで作って食べるって美しい。
—佐々木俊尚 作家・ジャーナリスト

もの凄いことがさらっと描かれているのだが、被写体たちにとってはこれが日常なのだから仕方ない。
この特別感のなさがおかしくて仕方ない。だから食器を洗いながら「別に普通ですよ、こんなの」という表情さえも面白い。しかし制作者は画面を覆う人の群れ をまるでスペクタクル映画のように、飛び交う大量の食器をアクションそのものと捉えている。そして僕らは10万人分の食を通して「生きる」ことそのものを 考えさせられる。言葉はなくても、映画でしか伝えられない体験だった。
—松江哲明 ドキュメンタリー監督

響き渡る人の声、鉄板の上で踊るチャパティ、投げ込まれぶつかり合う皿。
参りました、ガイドブックでは伝え切れません、このサウンドと臨場感。
最新版『地球の歩き方 インド編』の表紙を飾っているアムリトサルの黄金寺院。
まさか中に入るとこんな舞台が繰り広げられているとは。
旅は行かないとわからないことだらけ。そうだ、豆カレー食べにインドに行こう!
—『地球の歩き方 編集室』 インド編担当 宮田 崇

インドのにんにくは日本のにんにくと比べて小さく、薄い皮を剥くのがとても大変だ。だが、にんにくなしのインド料理なんて考えられない。いったい誰がどんな気持ちで毎日にんにくの皮を剥いているのだろう? といつも疑問に思っていた。この映画の冒頭にその答えがあった。頭にターバンを巻いた敬虔そうなシク教徒のお爺さんが黙々と小さなにんにくの皮を剥いていたのだ。その姿がなんとも神々しい!
10万人分の食事に必要な数万個のにんにく皮剥き、数万個の玉ねぎ刻み、数トンの小麦粉生地延ばし、数トンの乾燥豆煮込み、そして、食堂の床清掃や10万枚の皿洗いまで、シク教総本山ゴールデン・テンプルで500年にわたって毎日絶え間なく続いてきた調理作業、それ自体がすばらしい宗教的修行であり、儀式であろう! 
—サラーム海上 音楽評論家・DJ・中東料理研究家

ゴールデンテンプルには何度か足を運んだが毎回神々しさを強烈に感じていた。その舞台裏では、10万人無料食堂を支えるボランティア達の敬虔な精神による仕事があったのですね。シーク教徒達がカレーを作って食べているだけのことが、何か特別の超越した出来事が展開しているように感じ、映像美も加わってシーンにより色々と考えさせられる興味深い作品でした。
—シャンカール・ノグチ 東京スパイス番長・東京カリ〜番長


そして、すべてのカレー好きの人のために、劇場窓口(渋谷アップリンク、新宿K’s cinema)限定で、インドカリー付き前売り券をご用意しました。
スペシャル鑑賞券には、インドのお皿「ターリー」がついてきます。

★インドカリー付き特別鑑賞券 1300円
★ターリー&インドカリー付きスペシャル鑑賞券 1600円

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=51431

執筆者

Yasuhiro Togawa