1945年、第二次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった一台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた、5人の兵士たちの絆を描く今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、今年11月に全国超拡大公開となります。

徹底的にリアリティを追求し、現存する本物の米・シャーマン戦車と独・ティーガー戦車を使用した迫力の戦闘シーンが見どころの本作。この度、主演ブラッド・ピットとデヴィッド・エアー監督が戦車の前で映るメイキング写真が新たに解禁となりました。
軍服に身を包み風格すら感じられるブラッド・ピットの背後には、テーブルで何やら話し合う兵士たちの姿と共に、泥や錆にまみれた重厚感漂う本物の戦車が配置されています。シーンについて語り合う二人の熱い意気込みと共に、現場の緊張感が伝わってくる1枚です。
第二次世界大戦中の本物の武器や戦車を使用し、徹底的にリアリティを追求した本作について、自身も元海軍という経歴を持つデヴィッド・エアー監督はこう話します。「間違いなく、(本物の武器や戦車が使われているのは)この映画の一番のポイントだ。当時の本物の戦車を使用できたことは、本当に素晴らしかった。ヨーロッパ中から集めたんだ。コレクターたちは喜んで自分たちの戦車をかしてくれた。また粘り強い交渉の結果、世界に現存する7台のうち、イギリスのボーンビントン戦車博物館にある、唯一の稼働状態にあるティーガー戦車を、今回使用することができた。もちろん今までフィルムに収められたことはない貴重なものだ。本物のシャーマン戦車と本物のティーガー戦車の戦闘シーンは、突風も爆破もすごかった。一生モノの経験ができたよ。」さらに、プロダクション・デザイナーのアンドリュー・メンジースは戦車の内部にまでも、本物の部品を使用したこだわりを語っています。「戦車の内部を垣間見ると、画鋲で留めた写真や、誰かの血が飛び散っている。それを見て、5人がその狭い空間で寄り添い、毎日を生き抜いていることを知り圧倒されるんだ。」

また、本作で主演のウォーダディーを演じるブラッド・ピットが出演に至った経緯について、監督はこう振り返ります。「ピットは、脚本を読み出演を自ら熱望した。即決だったよ。」ブラッド・ピットが脚本に惚れ込み、並々ならぬ情熱で挑んだ背景には、デヴィッド・エアー監督の、当時の戦場をありのまま伝えるためにこだわり抜いた、リアリティの追求と熱い思いがあったのです。

“激しい怒り”を意味するフューリー(FURY)を戦車に名付けた5人の兵士たちの熱いドラマ、そして映画史上初の試みとなる、本物の戦車を使用した壮絶な戦闘シーンを、鬼才デヴィッド・エアー監督が臨場感溢れる迫力の映像で大規模に描く『フューリー』は11月全国超拡大ロードショーです。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52877

執筆者

Yasuhiro Togawa