今年で18回目を迎えた、7月 17 日から8月7日まで、カナダ・モントリオールで開催中のファンタジア国際映画祭(Fantasia International Film Festival)において、日本映画の『太秦ライムライト』が、最優秀作品賞である、『シュバル・ノワール賞』と主演の福本清三氏が最優秀主演男優賞を受賞した、と発表がありましたので、ご報告をいたします。

2011年から始まったシュバル・ノワール賞は、日本映画作品では史上初の受賞となり、落合監督は日本人最年少で受賞、福本清三は歴代最年長受賞であり、さらには日本人初の主演男優賞受賞となり、まさに初物づくしの快挙となった。
※主演男優賞については、日本人が最優秀主演男優賞を受賞するのは、本映画祭史上初めてで、福本清三氏は、史上最年長の受賞。
最優秀作品賞も主演男優賞も、「審査員満場一致で決定した」と映画祭審査員から。
『太秦ライムライムライト』は、先日のニューヨークアジアンフィルムフェスティバルにおいても最優秀観客賞を受賞しており、国際映画際の舞台での評価がこれで3冠目。快挙が続く。

<「最優秀作品賞」「最優秀主演男優賞」受賞のコメント >
この度の「最優秀作品賞」の評価は、苦労をかけたスタッフ全員の熱意と努力の賜物です。
そんな仲間たちに支えられて撮影を全うすることが出来たに過ぎない私が「主演男優賞」とは信じられません。
ご選考くださった方々には失礼な話ですが、何かの間違いの様に思われ、落ち着かない気持ちでいっぱいです。
これも出演者全員で戴いたものと享けとめております。
唯々、「感謝」の一言しか御座いません。
ありがとうございます。

福本 清三

作品賞という素晴らしい賞を頂き本当にありがとうございます。私のような未熟な新人女優が始めての映画出演でこのような素晴らしい賞を頂ける作品に出演させて頂けた事に感謝すると共に幸せな気持ちでいっぱいです。そして、福本さん。
主演男優賞受賞、本当におめでとうごさまいます。

山本 千尋

「50年以上、斬られることで、他の主役を引き立たせてきた福本さんが、海外の映画祭で主演男優賞を受賞されたということは、「どこかで誰かが見ていてくれる」というこの作品のテーマそのものではないでしょうか!本当に嬉しいです。」

監督 落合 賢

今年度のファンタジア国際映画祭が上映した主な実写日本映画
<実写作品>
Rurouni Kenshin – Kyoto Inferno るろうに剣心:京都大火編
Crows Explode クローズ エクスプロード
Thermae Romae II テルマエロマエ 2
など

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執筆者

Yasuhiro Togawa