アメコミ原作映画の勢いはもはや止まる所を知らない。かつてはコミック原作のスーパーヒーロー大作といったら旧『スーパーマン』シリーズ(78年〜87年)、または旧『バットマン』シリーズ(89年〜97年)の2大フランチャイズが唯一気を吐いているぐらいのものだった。それが今ではちょっと映画館に足を運べば、途方もない大予算を投じたアメコミ超大作映画の予告篇が次々に流れるという、そんな夢のような時代が到来している。

映画版「バットマン」物語がクリストファー・ノーランの手により『ダークナイト』三部作(05年〜12年)として再起動され、批評的にも興行的にも大成功を納めたのは記憶に新しい。また「スーパーマン」も同じくノーラン製作、ザック・スナイダー監督の『マン・オブ・スティール』(13年)をもってまったく新しいシリーズに生まれ変わった。さらにはこの新スーパーマンと、『ダークナイト』三部作完結を受けて三たびリブートされる新バットマンが新作映画『Batman vs Superman:DawnofJustice』(原題、16年公開予定)でついに共演を果たすというから、世の中何が起こるか分からない。

また、前述の2大スーパーヒーローを擁するDCコミックスとアメコミ業界を二分するマーベル・コミックスも、08年には自社に映画製作部門を設立。『アベンジャーズ』(12年)など、巨大スケールの実写作品を次々に送り出しては大ヒットさせている。まさにアメコミ映画は戦国時代の様相を呈していると言って過言ではないのだ。
アメリカン・コミックを基にした作品がその勢いを増しているのは、何も映画界に限ったことではない。最近では全米テレビドラマ界にも、アメコミ原作の波が到達している。

先日サンディエゴで行われたコミックの巨大見本市、コミコン・インターナショナルで堂々発表され、大きな話題を呼んだのが新テレビシリーズ「ゴッサム」だ。最近では映画にゲームに玩具にと、まるでジャンルを問わない一大祭典となっているコミコンでひときわ話題を呼んだ本作。そのタイトル通りにバットマンの本拠地、ゴッサム・シティを舞台に、しかしヒーローが登場する以前の日々を描くという。映画『ダークナイト』シリーズにも登場したゴッサム市警のゴードン本部長をはじめ、キャットウーマンやペンギン、ポイズン・アイビーなど、その後のバットマン世界を彩ることになるさまざまな悪役たちが大挙登場。実にスケールの大きなシリーズになることが予想される。

けれどもこの新番組に先行する形でDCコミックス原作のテレビシリーズとして全米に登場、人気を博しているシリーズがある。それが「ARROW/アロー」なのだ。表の顔は億万長者のプレイボーイ、その真の姿は、鋼の肉体と弓矢を武器に人知れず悪と闘う孤高のヒーロー。圧倒的なスケールで実写化された痛快ヒーローアクションで、日本でも「第4回ビデオ屋さん大賞特別賞海外TVドラマ部門大賞」受賞するほどのヒットを記録。さらには、スピンオフとして「ザ・フラッシュ」という、これまたDCコミックスヒーローの新ドラマ化が決定しているのだ。
次回アメコミニュースでは、「ARROW/アロー」「ゴッサム」など最新アメコミ情報をお届けする!Tobecontinued…

「ARROW/アロー<セカンド・シーズン>」
■9月3日 DVDレンタル開始!

■9月10日 ブルーレイ&DVD発売、同日オンデマンド配信開始!
 ブルーレイ コンプリート・ボックス (4枚組) \16,200+税
 DVD コンプリート・ボックス (12枚組) ¥14,300+税

「ARROW/アロー<ファースト&セカンド・シーズン>」
■9月10日 ブルーレイ発売!
【初回限定生産】ブルーレイ ボックス (9枚組)¥24,800+税

発売・販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
(c)2013WarnerBros.EntertainmentInc.Allrightsreserved.

【ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント公式サイト】http://www.warnerbros.co.jp
【ARROW/アロー公式サイト】http://arrow-tv.jp
【ワーナー海外ドラマ公式サイト】http://www.kaidora.jp
【公式Facebookページ】http://www.facebook.com/warnertvseries

執筆者

Yasuhiro Togawa