春の『アナと雪の女王』、夏の『マレフィセント』。ファンタジー映画が席巻した2014年。そしてこの冬、ハローキティの生みの親<サンリオ>が、その最後を飾ります。
チャイコフスキー作曲による世界三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」。大切なものを守るため、自らの“いのち”をかけて奮闘する少女の姿は、100年の時を超えてなお人々の心を魅了します。そんな世界中で愛され続ける名作童話が、【極彩色ミュージカル・ファンタジー】として11月29日(土)に劇場公開が決定、本作の豪華ボイスキャストを発表致します。

主人公クララを演じる有村架純さん、人形の国でクララと運命の出会いを遂げる若き将校を演じる松坂桃李さんと共演を果たす豪華声優陣は、広末涼子さん、市村正親さん、藤井隆さん、大野拓朗さん、吉田鋼太郎さん、安蘭けいさん、由紀さおりさん、板野友美さん。映画界、演劇界、お笑い界、キッズ界、音楽界のトップスターが夢のアンサンブルを披露。【極彩色】の如く、世界観を華やかに彩ります。

実写人形アニメーションに新たな命を吹き込むのは、他では実現できない“夢の共演”となる豪華キャスト!各界から揃った10大トップスターのうち5名が本格声優初挑戦!

誰も観たことのない世界をよりドラマティックに彩るのは、2014年CM起用社数No.1を獲得し、若手ナンバーワン女優として人気を博す有村架純さん。先日公開され大ヒット中のスタジオジブリ映画『思い出のマーニ—』で、初声優・初主演を果たした彼女が次に選んだのが、本作のヒロイン、夢に落ちていく少女クララ。今までとは役柄も世界観もまったく違う「実写人形の世界」への挑戦を行い、ひとりで奮闘するたくましい少女を透明感のある声で力強く演じ、新たな命を吹き込む。クララが迷い込んだ人形の国で運命の出会いを遂げる若き将校には、松坂桃李さん。一人二役に挑戦し、物語全体の鍵となる役を演じる。

そして今回解禁となる豪華声優陣に、フランツと敵対する悪役、【ふたつ頭の白ネズミ女王・マウゼリンクス夫人】を、自身初声優となる広末涼子さんが演じ、ふたつ頭のネズミの女王という一人二役の難役に挑む。体は一つながら、ふたつ頭の特徴を出すため声色も高音と低音でそれぞれ表現し、物語に厚みとユニークさを出している。
クララの亡くなった両親の親友で、クララの庇護者である【ドロッセルマイヤー】をはじめ、人形の国で怪しげなギターを弾く【不思議なお婆さん】や、クララが迷い込んだ森で出会う【人形遣い】、更には、クララに“本当の愛”の尊さを説く【時計職人】の合計四役を名優・市村正親さんが演じる。1979年に公開された本作のオリジナル版では、市村の師匠であり、劇団四季入団以前に付き人を3年間やっていた西村晃さんが同じく四役を演じており、市村さんにとって非常に感慨深い出演となる。
マウゼリンクス夫人の息子【シュヌルル王子】には、芸人ながらも高い演技力でドラマや映画でも活躍する藤井隆さん。昨年2013年6月にリリースした自身のシングルジャケットには、本作の主人公クララを使用しており、『くるみ割り人形』は自身にとっても思い出深い作品になっている。
人形の国でマウゼリンクス夫人の強大な呪いを解くためクララに助言をする【謎の女占い師】には、現在「天才!てれびくん」でお茶の間の子供たちから絶大な人気を博している大野拓朗さんが、自身初の“女形”の声優に挑む。来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」でも好演が期待されており、妖艶な容姿でありながらも物語の鍵を握る難しい役どころをどのように演じきるか楽しみだ。
人形の国の【王様】を、蜷川幸雄さんの演出作品に多数出演し、現在、「花子とアン」で嘉納伝助を演じる吉田鋼太郎さんが、自身初のアニメーション声優ながら見事に演じている。同じく初声優に挑戦する安蘭けいさんは、王様に仕える【大臣】役を、宝塚時代に男役で多数主演舞台を踏んだ経験をもとに“オヤジ役”を見事に演じ、物語のコメディパートともいえるお茶目な大臣を低音で表現する。
クララの世話役となる【婆や】を、最近では海外での評価も高い日本を代表するシンガー、由紀さおりさんが、こちらも自身初となる声優に挑戦している。
マウゼリンクス夫人に呪いを掛けられ、クララとそっくりな人形の国の【マリー姫】を、昨年AKB48を卒業し、ドラマや映画に留まらず、最近はバラエティ番組でメインMCを務めるなど活動の幅を広げるアイドル、板野友美さんが劇場アニメーション映画初の声優に挑戦。難しい役柄ながら見事に世界観を表現している。

【コメント】

○広末涼子
初めての声優への挑戦で、こんなに面白い役にチャレンジさせていただけて光栄です。歴史ある作品に最先端の映像美も加わり、どんな作品に仕上がるのか私もワクワクしています。

○市村正親
愛のエキスがギュッとつまっている映画です。『アナと雪の女王』の先駆けがこの作品のような気分に、演じていてなりました。主人公のクララは自分の身を投げ打って、愛をまっとうしますから。私は彼女を導く、不思議な4つの人形に“命”を吹き込みました。

○藤井隆
何かを好きになるのは、非常にシンプルな感情。そこに強い想いがあるのとないのとでは、大きくその後が違ってくる!ということを、あの小さな主人公が僕に教えてくれました。大人が見ても心に響くものがあり、純粋で残酷な子供たちは、それ以上に感動する映画だと思います。

○大野拓朗
人を想う温かい気持ち、人を憎む醜い気持ち、色んな気持ちがたった80分の中に交錯します。見終わった後、とってもあったかい気持ちになりました。3Dで絵が飛び込んでくる色鮮やかな見たことのない世界が目の前に広がります。映像と物語が一体となって心に響きます。

○吉田鋼太郎
怖くて眠れなかった夜、想像力をかきたてる何か…ベッドの中で感じたあの感情を思い出しました。最近流行のアニメ作品の派手なアクションとは違い、心の中に忍び込んでくる映画で、この感動は大人も子供も、きっと永遠に忘れないと思います。

○安蘭けい
『くるみ割り人形』というタイトルは誰もが知っていますが、その物語は意外と知られていません。目を見張る鮮やかな世界と純粋なメッセージ、そして夢がふんだんに盛り込まれた映画です。
大人の方にも楽しんで頂けますし、いろんな可能性を持った子供たちにもぜひ見てもらいたいです。

○由紀さおり
いま大人は忙しい。家族や子どもたちとどんな楽しい時間を過ごすのかが大切です。この映画は、ひとりより二人、そして家族で、多くの人と共に見に行ってほしい。心優しい色に満ちた見たことのない世界での冒険が、あなたを温かく包み込んでくれるでしょう。

○板野友美
初めてのアフレコ(声の出演)でしたが、すごく楽しくできて、とても嬉しいです。カラフルでkawaii世界がどこまでも広がっています!こわい魔女やネズミの大群、その先にあるヒカリ輝く人形の国…この冬、とても大きな冒険があなたを待っていますよ。

【『くるみ割り人形』キャスト起用理由】

アニメーションの枠に留まるのではなく、舞台やミュージカルをイメージした。
そのため、プロの声優には出せない世界観を演出するため、映画界、演劇界、音楽界から、若手からベテランまで実力派の10大俳優を起用。
キャストのうち半数が初挑戦ということで初々しさも残る中で、生命力が感じられる独創的なキャラクターを生み出せた。【製作サイド談】

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執筆者

Yasuhiro Togawa