SXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭2013でのワールドプレミア以降、世界中で30もの映画賞を受賞、50の映画賞にノミネートされた『ショート・ターム』は、実名レビュー評価サイト「Rotten Tomatoes(ロッテントマト)」で満足度99%、2013年No.1の実績を記録し、名実共に史上最高の評価を得ているヒューマン・ドラマの真骨頂。

監督・脚本は、新人監督デスティン・クレットン。オスカー女優ジェニファー・ローレンスに注目され、次回作はローレンスが主演・プロデューサーを務める『The Grass Castle(ガラスの城の子どもたち/原作:ジャネット・ウォールズ)』を監督すると報じられ、一気に注目度が高まっている。主演のブリー・ラーソンもこの作品で大ブレイクし、ロカルノ国際映画祭での最優秀主演女優賞受賞を皮切りに、Critics’ Choice Award主演女優賞ノミネートやインディペンデント映画のアカデミー賞”インディペンデント・スピリット・アワード”の主演女優賞ノミネートなど、次代を担うハリウッドの若手女優として一躍スターダムを駆け上った2013年の最注目女優。

ティーンエイジャーをケアする短期保護施設で働くグレイス(ブリー・ラーソン)と、同僚でボーイフレンドのメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)。子供が出来たことをきっかけに、二人の将来はささやかならがも幸せなものになるかと思われたのだが…。誰にも打ち明けられない深い心の闇を抱えるグレイスと傷ついた子供たち。ひとりぼっちで生きるのではなく、誰もが大切な人と一緒に明日を生きる喜びに気づかせてくれる、温かな愛に包まれた新たな傑作の誕生。

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執筆者

Yasuhiro Togawa