8月16日(土)より公開される『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』は、全米で大ヒットを記録した前代未聞のリアル・ドキュメンタリー映画です。
当初の予定とは180度違った映画として完成したが、大ヒット!
不動産業で巨万の富を得たアメリカの大富豪シーゲル夫妻は、100億円をかけてフロリダにベルサイユ宮殿を真似た全米最大の邸宅の建築を開始! 華麗な大邸宅の完成までを記録したドキュメンタリー映画が作られるはずが、突如襲ったリーマンショックで彼らは1200億円の借金を背負うこととなり、まさかの大ピンチに! ベルサイユ宮殿の建築もとん挫したために、映画は一転、節約生活を強いられる大富豪の毎日を追うドキュメンタリーとなってしまった。完成後には、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞、50以上の世界のメディアの賞を賑わせ、全米で異例の大ヒット! という予想だにしない大展開となったのだ!

満足度100%は世界的名画や大ヒット作!
この映画で注目が集まり一躍有名になったシーゲル一家には、映画の続きが見たい! とリアルドキュメンタリーテレビ出演の話も届き、いまや彼らの事業も持ち直してきているという近況も届くなか、この映画が全米最大のレビューサイトRotten Tomatoesで、なんと驚異の満足度94%を記録したこともわかった! 面白くない映画には容赦なく辛口の点数がつき、0%という恐ろしい評価も生まれてしまうなど、世界中がそのポイントを注視するRotten Tomatoesでは、ポイントの高さと興行収入の比例も指摘されているほど、その力は大きい。
そんな信頼度抜群のレビューサイトで94%は驚異の数字! 100%を獲得したのは『ゴッドファーザー』や『北北西に進路を取れ』などのヒット名画で、日本からは『羅生門』や『七人の侍』など世界的評価の高い名画が入っている。そんなRottenn Tomatoesでの94%がいかに意味のある数字かがうかがわれる! 転落してしまう大富豪の映画でありながら、賞レースや批評家、観客にまで愛されたのは、シーゲル夫妻のキャラクターによるもの。無一文から大富豪に登りつめた努力の夫シーゲルと、ド派手に見えて、実は家庭的で献身的な妻ジャッキー。日本でもデーブ・スペクターさんや町山智浩さんなど、辛口コメントでおなじみの著名人が太鼓判を押したこの映画、シーゲル夫妻の華やかな日々と逆境に陥ってからの倹約生活を冷静に映し出し、その大きなギャップに笑いと問題意識の共有が起こったことが驚異的な数字に結びついたに要因に違いない! マイケル・ムーアの『ボーイング・フォー・コロンバイン』や『キャピタリズム』、アル・ゴア元アメリカ副大統領が主演した『不都合な真実』など大ヒットドキュメンタリー映画を生み出すアメリカ映画界から、新たな話題の、現代のアメリカを描いた秀逸なドキュメンタリー映画が世界に向けて発信される!

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執筆者

Yasuhiro Togawa