春の『アナと雪の女王』、夏の『マレフィセント』。ファンタジー映画が席巻した2014年。そしてこの冬、ハローキティの生みの親<サンリオ>が、その最後を飾ります。

チャイコフスキー作曲による世界三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」。大切なものを守るため、自らの“いのち”をかけて奮闘する少女の姿は、100年の時を超えてなお人々の心を魅了します。そんな世界中で愛され続ける名作童話が、【極彩色ミュージカル・ファンタジー】として11月29日(土)に劇場公開されることが決定いたしました。

 ハローキティ40周年記念作品の本作を手がけるのは、“Kawaiiカルチャー”火付け役であり第一人者の国際的アーティスト・増田セバスチャン氏。“カワイイ”にこだわり続け、世界へ発信している同氏が自身初となる監督に挑みます。また、物語の主人公クララを演じるのは、『思い出のマーニー』で初声優ながら堂々と物語を生きたマーニー役の有村架純さんが、それとは全く違う「実写人形の世界」への挑戦をし、主人公の少女クララに新たな命を吹き込みます。主人公クララと運命の出会いを遂げる若き将校を松坂桃李。

【有村架純コメント】
一人の少女が【愛】という大きなものをはじめて見つけた時、どういう女性に成長していくのか。大人の階段を一歩一歩駆け上がっていく姿に心打たれます。クララだけでなく、愛おしさがこみ上げてくる、忘れられないキャラクターたちが色鮮やかな世界で、生き生きと走り回っています。

【松坂桃李コメント】
お子さんも大人も、見た人すべての心に届く、非常に温かみのある愛に満ち溢れた作品です。描き出される世界がとても綺麗で、思わず見とれてしまいました。寒い季節に公開される映画なので家族、友達、カップルでも一緒に見て温かい気持ちになって下さい。

【増田セバスチャン監督コメント】
世界に誇るべき日本が生んだオリジナル・カルチャーの文脈がたくさん詰まっています。ここに「kawaii」の原点を見つけることができるでしょう。1秒1秒の情報量がすごく多く、全てのシーンに細かく仕掛けを入れているので、時間を忘れて世界観にどっぷりハマれるエンターテインメントになっています。
今回初監督ということで、今までの経験をフルに活かして、「くるみ割り人形」を題材に現時点の自分にできる最大限の表現をしたつもりです。今回新たに追加した音楽、アニメーション、3D、豪華な声優陣と共に、自分が作品を通じて伝えたいメッセージをさらに増幅させて作り上げることが出来たので、今までの映画には無い新しい表現が生まれたと確信しています。エンディング曲「おやすみ」は、主人公クララが夢や妄想や幻想を旅しながら成長していくストーリーにぴったりだったので選曲しましたが、クララ役の有村さんの少女から大人になる瞬間の煌めきとマッチして、最後までどこまでが夢か現実かわからなくなるようなファンタジーが作れたと思います。
繊細で傷つきやすかった頃に見ていたキラキラしたカラフルな景色を、ぜひ追体験してください!

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執筆者

Yasuhiro Togawa