この度、松竹メディア事業部配給作品、スペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の最新作『スガラムルディの魔女』『刺さった男』の公開が11月22日(土)に決定いたしました。

ペドロ・アルモドバル監督のプロデュースで長編デビューを果たしたアレックス・デ・ラ・イグレシア監督は、第2作『ビースト 獣の日』(95)でスペインのアカデミー賞たるゴヤ賞で6部門を受賞。さらに『どつかれてアンダルシア(仮)』(99)では、スペイン国内における『タイタニック』の興収記録を超す大ヒットを飛ばし、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作『気狂いピエロの決闘』(10)では審査委員長のクエンティン・タランティーノを狂喜させ、監督賞&脚本賞をダブル受賞したことも記憶に新しい。
このたび、スペインアカデミー賞とも言われる2014年度のゴヤ賞で、最多8部門を獲得し、スペインで70万人以上の観客動員を果たした『スガラムルディの魔女』は、白昼堂々と強盗計画を実行したホセとその仲間が、実際に魔女伝説の地として知られる町、スガラムルディに迷い込み、恐ろしい魔女たちの洗礼を受けることに。人喰い魔女たちからの大脱出を描いたジェットコースタームービーだ。

また、第10回ラテンビート映画祭でも上映され好評を博した『刺さった男』は、古代ローマ遺跡の発掘現場で、ひょんなことから頭に鉄筋が刺さって動けなくなってしまった無職の男、ロベルトを巡り、マスメディアや広告代理店、市長らがエゴ剥き出しの狂騒を繰り広げるなか、ロベルトが挑む一発勝負を描いたブラックコメディとなっている。

日本国内では、一部のファンの熱狂的な支持を獲得するにとどまってきたアレックス・デ・ラ・イグレシア監督だが、この機会にスペインが世界に誇る天才的な才能を目撃してほしい。

『スガラムルディの魔女』
監督・脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:ヒューゴ・シルヴァ、マリオ・カサス、カロリーナ・バング、テレール・パベス、カルロス・アレセス、カルメン・マウラ 他
2013年/スペイン/原題:LAS BRUJASDE ZUGARRAMURDI/スペイン語/カラー/110分/R-15+
『刺さった男』
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア  脚本:ランディ・フェルドマン
出演:ホセ・モタ、サルマ・ハエック、サンティアゴ・セグーラ、カロリーナ・バング
2012年/スペイン、フランス/原題:LA CHISPA DE LA VIDA/スペイン語/カラー/93分/G

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa