玉座争いはさらに熾烈に!
栄枯盛衰に揺れる有力名家の行く末とは!?

2011年にアメリカで放送開始以来、シーズンを重ねるほどにファンを増やしている大河ファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」。待望の第三章では、玉座を巡り有力名家がそれぞれの覇権を目論み激突する五王の戦いがますます熾烈になり、ウェスタロス全土を血なまぐさい空気が覆う。物語はさらにドラマティックになり、戦記ドラマとしてもさらにスケールアップした第三章の見どころを紹介しよう。

★Point1:スターク vs ラニスター、ついに決着か!?
スターク家とラニスター家の戦いにおいて、破竹の勢いで勝利を収めてきたロブ・スターク。だがここに来て大きなピンチに陥る。それを打破するために因縁あるフレイ家の協力を仰ぐロブ。その決断によって大きく運命を揺るがしていくロブとキャトリンのドラマは必見! 一方、スタニス軍を打破したラニスター家はその功績から当主タイウィンがついに国の中枢に躍り出る。ラニスターの地位を強固にするための彼の策略によって、ティリオンとスターク家長女サンサが結婚させられる事に…。2人の結婚が後々どんな影響を与えるのかにも注目だ。さらにスターク家に捕えられ、キャトリンの命令によってブライエニーに王都へ護送されていたジェイミー・ラニスターにも、彼の人生を大きく揺るがす出来事が。この経験を通じてこれまでとは全く違う一面を見せるように なるジェイミーの人間的成長ドラマも見逃せない!

★Point2:見事な政治手腕で玉座を狙う!陰謀と裏切りのドラマ
五王の戦いのように力づくで玉座を狙う家もあれば、自らは矢面に立つことなく、背後から玉座を支配しようと画策する家もある。それがタイレル家だ。前王ロバート・バラシオンの時代に彼の実弟レンリーに娘マージェリーを嫁がせ同盟を組んでいたタイレル家。レンリーが兄ロラスと親密な関係にある事を知りながらも、それを黙認してきたマージェリーは非常に政治的手腕に長けた人物だ。王妃となる野心を秘め、ロバートの死後、今度は王位を継承したジョフリーに接近。残酷だが愚かな王、ジョフリーを巧みに操り、如才なさを発揮する。そんな知略で家を繁栄させてきたタイレル家の真の当主と言われるのがマージェリーの祖母で茨の女王と呼ばれるオレナ・レッドワインだ。毒舌家でずる賢く、自身の目的のために巧みに周囲を操る彼女の登場によって、女のドラマも大いに盛り上がる。オレナとマージェリーの策略が、王都でどんなドラマを引き起こすのか要チェックだ。

★Point3:裏切り者になってしまったジョン・スノウ、ドラゴンを率いて進軍するデナーリス—波乱が迫る野人に捕えられ、寝返ったふりをしたジョン・スノウはついに野人の王のマンス・レーダーと対面。ホワイトウォーカーの脅威が迫る中、<壁>を守るナイツウォッチもかつてない試練に見舞われる。王都とはまったく別次元での戦い、ジョン・スノウとナイツウォッチの今後は大いに気になるところ。一方、東の地では成長したドラゴンを従えたデナーリスが、玉座奪還のための軍隊を着々と組織している。
シリーズを重ねるほどに女王としての貫録を身に着けていくデナーリスの成長ぶりにも注目だ。第三章ではこれまで以上に過酷な運命が登場人物たちを襲うが、最も哀れなのがシオン・グレイジョイだ。ロブたちを裏切りウィンターフェルを陥落したまでは良かったが、人望のない彼に待ち受ける運命は残酷そのもの。この豊かなキャラクター描写こそ「ゲーム・オブ・スローンズ」の神髄であり、第三章でも見応えたっぷりなドラマが展開される。

「ゲーム・オブ・スローンズ」公式サイトはこちら☞ http://www.gameofthrones.jp

「ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-」
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執筆者

Yasuhiro Togawa