女優宝庫・松竹大船
50〜60年代 黄金期
人情喜劇 26作品上映

松竹大船撮影所とは・・
1936年〜2000年まで神奈川県鎌倉市大船にあった映画スタジオ。松竹映画の黄金期を支えました。
山あり谷ありの人生をあたたかく前向きに生きる姿を描く喜劇作品は“大船調”と称されました。

名画座ラピュタ阿佐ヶ谷は2014年8月10日より、『庶民の笑いと日常と 松竹大船撮影所』と題しまして、松竹大船撮影所にて製作された人情喜劇26作品を特集上映いたします。
松竹大船はかつて“女優王国”と呼ばれ、高峰三枝子・有馬稲子・岡田茉莉子・倍賞千恵子・岩下志麻をはじめとするスターに恵まれました。女優陣の活躍は1950〜60年代松竹の屋台骨を支え、社会問題を小市民の目線に落とし込んでは明るく笑いとばす“大船調”喜劇作品は庶民からの人気を獲得しました。

番匠義彰監督「三人娘乾杯!」は、鰐淵晴子・岩下志麻・倍賞千恵子が華の三競演を繰り広げるラブコメディ。
三人娘のポップな愛らしさやファッショナブルな装いが魅力です。中村登監督「渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋」は、有馬稲子が気弱な恋人佐田啓二にキッス代を請求する守銭奴役を好演。ボロ家を舞台に、欲に振り回される人々のはちゃめちゃ喜劇です。

また、野村芳太郎監督「東京ド真ん中」は山田洋次が脚本し、渥美清・宍戸錠ら、庶民派スターが勢揃いする下町人情喜劇。渋谷実監督「悪女の季節」は富豪老人の財産目当てに、内妻と娘が殺人計画するサスペンス調ブラックコメディ。二大女優、山田五十鈴と岡田茉莉子が悪女対決の火花を散らします。
歴代松竹女優陣の愛らしさを堪能できる!笑いあり涙ありの庶民派コメディ26作品にご期待ください。

特集上映『庶民の笑いと日常と 松竹大船撮影所』
開催期間:2014年8月10日(日)〜9月20日(土)

開催場所:ラピュタ阿佐ケ谷     
上映作品:「按摩と女」「をぢさん」「むすめ」「自由学校」「こんな私じゃなかったに」「オンボロ人生」
      「悪女の季節」「花嫁のおのろけ」「渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋」「赤ちゃん颱風」
「二階の他人」「春の夢」「バナナ」「明日はいっぱいの果実」「図々しい奴」「今年の恋」
「三人娘乾杯!」「九ちゃん音頭」「晴子の応援団長」「続・拝啓天皇陛下様」「坊っちゃん」
「惚れた強み」「こわしや甚六」「喜劇 逆転旅行」「喜劇 男の子守唄」「東京ド真ン中」
  料金:一般1200円 学生・シニア1000円 会員800円

執筆者

Yasuhiro Togawa