パラマウント・ジャパン合同会社では、ごく平凡な経済学生がCIAにスカウトされ≪スパイ経験ゼロ≫からエージェントデビューまでを描いた、トム・クランシー原作の世界的ベストセラー小説≪ジャック・ライアン≫シリーズ最新作「エージェント:ライアン」を8月6日(水)にブルーレイ&DVDリリースいたします。
この「エージェント:ライアン」ブルーレイ&DVDのリリースに伴い、先日、カリフォルニア州ロサンゼルスで、元CIAエージェントに直接インタビューする機会が与えられました。

インタビューに応じたのは、マイケル・J・スリック氏とマーサ・マルティ・ピーターソン氏。
マイケル・J・スリック氏はアメリカ合衆国中央情報局(CIA)に28年務め、2010年に引退。
CIA本部ではロシアや東ヨーロッパの上級CIAの代表で、「エージェント:ライアン」でいうとケビン・コスナーが演じるウィリアム・ハーパーにあたる責任ある業務を担当していた。
ロシア語、ポーランド語、スペイン語を話す。
マーサ・マルティ・ピーターソン氏はCIAで32年のキャリアを過ごし、引退。
ベトナム戦争時、ラオスでの任務からモスクワでKGBに捕まり投獄されるまでスパイ業務にあたっていた。彼女の手記は、ワシントンD.C.のスパイミュージアムにも展示されている。

Q:ジャック・ライアンは元海兵隊員でCIAにリクルートされましたが、お二人はどのような経緯でCIAに入りましたか?
マーサ:エージェントの多くは彼のように、軍隊経験者からリクルートされますが、私の場合は、違います。
私の最初の夫がCIAのオフィサーで、彼が任務中、ヘリコプターの墜落事故で殺された後、彼の遺志を継ぎたくてCIAに入りました。
マイケル:私の場合は、CIAが初めて新聞に募集広告を出した際に、私の妻がその募集広告を見つけたんです。
私は、高校と大学でロシア語を勉強していたのですが、当時、冷戦中ということもあり、応募してリクルーターに会いに行き受かりました。

Q:本作をご覧になり。特にリアリティを感じた場面はどこですか?
マーサ:ジャック・ライアンが置かれている状況ですね。冒頭のシーンでの人生における不安感や、スパイである事を隠しながら、彼自身の人生、婚約者との関係を築いていかなければならない葛藤が反映されていて、それはまさに私たちが実際に家族や友達に対し、エージェント活動を打ち明けられずにいる心情を、全編を通してとても正しく描かれていると思います。
マイケル:敵として描かれたロシアが新たな脅威として描かれていてとてもリアリティがあったと思います。
ロシアの新興財閥が元KGBオフィサーであったり、元KGBオフィサーをセキュリティとして雇っていたり、プーチン政権下の情勢が反映されていて、まさに最近のロシアの脅威が正確に描かれていると思います。
マーサ:ほかには、ハーパー(ケビン・コスナー)が待ち合わせ場所に犬を連れてくるシーンがありますが、怪しまれないようにするため、小道具として同じように使うことがあります。

Q: エージェント同士の連携プレイによるモノの受け渡しリレーは、本編でいうとセキュリティカードを盗むシーンですが、ご覧になって、いかがでしたか?
マーサ:とても正確に描かれていると思いました。とはいえ、あんなに早くセキュリティカードを獲得するところは少し現実味に欠けますけどね(笑)あんな風に出来たらいいでしょうね。
実際はそのプロセスが重要で、映画のようにスピーディにはいかないものです。
マイケル:劇中では、皆、効率よい動きをしていて、誰も落としたりしないけれど、実際は落としたりしますよ(笑)

最後になるが、マイケル・J・スリック氏とマーサ・マルティ・ピーターソン氏は、国に仕え、大統領から賛辞を受けるのが誇りであるという。そして、本作のラストシーンのように大統領に謁見している。

エージェント:ライアン ブルーレイ+DVDセット(2枚組)
PPCB 136695  \4,700+税
発売・販売元:パラマウント・ジャパン
※同時レンタル開始

■公式サイトURL:http://dvd.paramount.jp/agentryan/

執筆者

Yasuhiro Togawa