韓国のみならず、ヨーロッパでも絶大な人気を誇り、近年、特集上映をきっかけに日本でもファンが急増している監督の鬼才ホン・サンス。現在、加瀬亮を主演に迎えた最新作『自由が丘8丁目』が待機中!そのホン・サンスが昨年発表した恋愛映画の新作2本、『ヘウォンの恋愛日記』、『ソニはご機嫌ななめ』が8/16(土)〜公開となり、それに合わせてこの2作に、先日7月17日に第151回芥川賞を「春の庭」で受賞した作家・柴崎友香さんをはじめ、各界の方々から豪華コメントが到着しました。

ホン・サンス最新作『ヘウォンの恋愛日記』『ソニはご機嫌ななめ』についてのコメント

人を想うことのどうしようもなさと愛しさを、
こんな不思議な方法で映画にすることができるなんて。
へウォンの経験する夢は観る人の現実に浸み出して、
忘れられなくなる。  (『ヘウォンに恋愛日記』によせて)
−−−−−柴崎友香(作家) ☆7月17日に第151回芥川賞を「春の庭」で受賞!!

男たちの恋する姿が最高にマヌケかわいくて、ソニに嫉妬。
でも、モテるのはほんとのところ、ソニみたいなタイプなんですよ!(『ソニはご機嫌ななめ』によせて)
−−−−−犬山紙子(イラストエッセイスト)

ふたつの映画を見ていて気づいた。
わたしたちがいかに、人に対して厳しいまなざしを持つのが当たり前の社会に生きているか。
でも、そんなわたしたちでも、ホン・サンスの映画を見ている間は、
人をやさしく突き放す絶妙のバランスを備えたまなざしを、獲得できる。
−−−−− 岡田利規(演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰)

恋愛映画の主人公なのに、
「一人になりたいの。男なんて必要ない」と言うソニ。
彼女は“自分が何者か知るための”恋なんてしない。
ただ、めちゃくちゃ思わせぶりだけど!(『ソニはご機嫌ななめ』によせて)
−−−−− 山内マリコ(作家)

『女は怖くて、男はバカだ』ということは時代も国境も越えるみたいだ。
そういや落語にもそういう噺はたくさんある。
ホン・サンス監督による、男の業の肯定映画!! (『ソニはご機嫌ななめ』によせて)
−−−−− 立川吉笑(落語家)

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52321

http://data.cinematopics.com/?p=51961

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa