『ベルヴィル・ランデブー』『イリュージョニスト』で2度オスカーノミネートされたアニメーション作家シルヴァン・ショメ初の実写長編映画『ぼくを探しに』8月2日(土)よりシネライズ、シネ・リーブル池袋他にて全国公開致します。

本作では、主人公ポールがパクパク食べ続けているフランスの伝統菓子“シュケット”や、主人公の失った過去の記憶を呼び覚ますきっかけとなる重要なアイテムとして“ハーブティー”“マドレーヌ”といった食にまつわるシーンが多数登場します。

この度、フード業界で活躍する方々に、お菓子を焼いたときに香り立つバター風味のようにスウィートな、映画へのコメントを頂きました。

また、映画に登場するフランスの伝統菓子“シュケット”をフランス老舗パン屋「PAUL」にて8月1日〜31日(予定)で販売することが決定致しました。

●青木定治(パティシエ)

ハチャメチャなのに、実に現実味のある作品だ。フランスのお菓子の定番が出てくるのがいい。身体は塩があれば生きていけるけど、僕らは心を持っているから甘いものが必要なんですね。ポールの記憶の湖底に隠された悲しみにはシューケット、不味いマダム・プルーストのハーブティーにはマドレーヌ、そして古き良きフランスという型から出れない伯母さんたちは代わりにさくらんぼの種を大いに飛ばす。苦すぎず、甘すぎず、絶妙な後味。

●辻口博啓(パティシエ)

日常の中で、「昔を思い出す瞬間」というのが、時々訪れることがある。何気なく食べたものの味から、何だか切ないような、悲しいような、不思議な気持ちになるあの感覚。記憶と味覚は密接に結び付いている。映画の中で言葉を失ってしまった主人公の人生が、少しずつ変化していく過程で、お菓子が一つの大切なエッセンスになっていることに感銘した。お菓子はやはり人を幸せに、また笑顔にする力を持っていることを誇りに思う。

●飯島奈美(フードコーディネーター)

色とりどりのマカロンのような映像にひきこまれました。洋服やインテリア、テーブルクロスや食器、見ているだけでワクワクします。物語が進むにつれ、音楽を通して、過去と今を交錯し、苦悩し、歓喜しながら、見えなかったものが見えはじめた主人公と、数々の素敵なメロディーに、気持ちが高まりました。チェリーのコンポートやシューケット、おいしそうでした。この映画好きです。

●サントス・アントワーヌ(パティシエ)

この映画でよかったことは、自分を変えるには過去を知ることだということを再確認させてくれたこと。主人公ポールが33歳で心を閉ざし、喋ることができなくなった原因はすべて過去の出来事に原因が。その過去がわかったことで、自分を変えることができる。

どうして今の自分が存在するのかを知るには、そして自分が変わるには、過去を振り返ることが大切なんだということをこの映画を観て確信しました。フランス映画特有の淡々とした映画の中に、とっても深い意味付けと人生について考える機会を与えてくれたことに感動しました。さすがフランス映画、奥が深いです。

●加藤千恵(洋菓子研究家)

お洒落な音楽とカラフルでポエムのような映像、ハーブティーに添えられる焼き立てのマドレーヌとピアノを弾く場面に登場するシューケット、そして緑の中でのお茶のシーン、洋菓子の仕事をしている私にとって、心躍る作品でした。

●いがらしろみ(洋菓子研究家)

香り、味、音・・・ふとした瞬間に眠っていた記憶が呼び戻されることがある。バター風味のフカッとした食感のマドレーヌにお茶がジワリとしみたその瞬間に、眠っていた思い出が浮かび上がってくる。この「失われた時を求めて」の一節から展開されるストーリーは、私にとっては、パン屋のシュケットの袋、パリの街並み、ミュゼットの音、アパルトマンの階段、マダムの装い・・・。パリへの憧れ、アンニュイをまとったパリの記憶をポツポツと思い出させる映画でした。

※順不同、敬称略

フランス老舗パン屋「PAUL」タイアップキャンペーン

<キャンペーン:SNS企画>

Twitter/Facebook企画!主人公ポールの新たな人生を歩むきっかけとなったハーブティーとスイーツ。

みなさんの子供の頃の記憶が目覚める「思い出のお菓子」と「エピソード」をお聞かせください。

優秀賞にはPAULオリジナルトートバッグをプレゼント!

  Twitter:ハッシュタグ「#ぼくのスイーツ」をつけてつぶやいてください。

  Facebook:facebook.com/bokuwosagashiniに書き込んでご応募     

  締切:8/15(金)まで

<キャンペーン:映画に登場するスイーツ”シュケット”販売決定>

映画の主人公ポール、パリジャン&パリジェンヌが愛してやまないお菓子

“シュケット”下記の店舗にて発売決定!

→販売店舗:神楽坂店、青葉台店、あざみ野店、玉川店、京王新宿店、四谷店、六本木1丁目店、品川駅店、北千住店、羽田店、大宮駅店

※期間:8月1日〜8月31日(予定)

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執筆者

Yasuhiro Togawa