メジャーからインディペンデント作品まで幅広く手掛け、官能的な映像で男女の心の機微を掬い取る名匠・廣木隆一監督と、日本映画界を挑発しつつ数々の名作を生みだし、昨年『共喰い』を手掛け話題を呼んだ脚本家・荒井晴彦が、2003年『ヴァイブレータ』、2006年『やわらかい生活』に次ぎ三作目のタッグを組みます。

この最強コンビによって更なる魅力を引き出されるのは染谷将太と前田敦子。

一流のホテルマンになれなかった歌舞伎町ラブホテルの店長・徹役(主役)に若手実力派NO.1の染谷将太、有名ミュージシャンになる夢を叶えようともがく沙耶役にトップアイドルから本格女優の道を歩む前田敦子が扮します。

キャスト&監督コメント 
【染谷将太コメント】
「僕は群像劇が好きな人間なのですが、ラブホテルというはなから群像劇になっているステージを荒井さんがとてもステキなまでにラブホテルを越えた域までもっていっていた本でした。撮影は廣木さんの人間力の元、自然と熱気に溢れた現場がとても心地よかったです。
誰が無理をしていることもなくいたって自然に廣木さんについていっている現場に感動を覚えました。
前田さんとの共演は現場に流れる温度に合わせて何も考えずに向かうことができました。
廣木さんからの指示によって本番だけ前田さんにぶつけた芝居もありました。
素直に反応してくださったのでとても演じがいがありました。」

【前田敦子コメント】
「脚本はホテルという一つの場所で様々なカップルがいろいろな方向にストーリーが進んでいく展開が面白かったです。
個性豊かな作品を撮られてきた廣木監督がこの本を手掛けるとどのような作品になるかが楽しみでした。
染谷さんは同世代の俳優さんの中では抜群に人を引っ張る力があり、恋人同士のシーンをつくっていく中でリードしていただいた。
染谷さんは自然についていこうと思える素敵な人でした。
撮影全体は廣木監督がつくりだす空気感が心地よく、楽しかったです。
その雰囲気の中で、夢を目指す普通の女の子を、ありのままの感情をぶつけ自然体でお芝居することができました。」

【廣木隆一監督コメント】
「ラブホテルの群像劇という話を頂き、群像劇はずっと挑戦してみたかったし、若い時から仕事をしてきたゆかりのある新宿歌舞伎町という設定も面白いと思った。
染谷さんは存在がずっと気になっていて、一緒にやりたいと思っていた。
実際初めて一緒に仕事をして、とても自然体でシンプルに芝居をやってくれたことが、とても良かった。
前田さんを起用した理由は、ミュージシャンの役で、劇中2曲弾き語りをするシーンがあり、歌が歌える女優がよかった。
前田さんなら沙耶を等身大で演じられると思った。
撮影では、役になりきりリアルに演じてました。
ラブホテルの個室で男と女が向き合い、心も体も触れ合うように、この映画は人間の体温が感じられる作品になっています。」

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa