日本では8月16日より公開される、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞に輝き、全米で大ヒットを記録した型破りなリアルドキュメント『クィーン・オブ・ベルサイユ』で一躍注目を浴びた大富豪シーゲル夫妻の近況が分かった!

シーゲル夫妻のベルサイユ宮殿を模した“大邸宅”建築計画は無残にとん挫。
無一文からタイムシェア(共同所有)リゾートビジネスで、巨万の富を得る大富豪となり、ジョージ・W・ブッシュを大統領にのし上げた男と言われる夫デヴィッド・シーゲルと元ミセス・フロリダの妻ジャッキー。もともと大邸宅で贅沢三昧の暮らしを送っていた二人は、アメリカ最大の邸宅を作るという新たな夢を抱き、総工費100億円をかけてベルサイユ宮殿を模した邸宅の建築を着々と進めていた。ホワイトハウスの2倍の大きさを誇る、宮殿クラスの大豪邸になるはずのこの邸宅の完成までを記録するドキュメンタリー映画の撮影も絶好調のなか…突如起こったリーマンショックで夫妻は大ピンチに!
「ベルサイユ宮殿建築」の記録映画は、想像を超えた大富豪の転落の記録映画として完成し、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞受賞し、全米で大ヒットという予想だにしない結果に!

急転直下の転落から、いまこの夫妻はどうなっているのか!?

映画の完成から2年、財政危機ですっかり有名になってしまった夫妻の近況はいったい!? と気になるところだが、なんと一家は、NBCユニバーサルのリアリティーショーの制作プロダクションと映画の続編にあたるTVショー制作の契約を成立させていたのだ! この映画の続編とも言える番組には、映画を巡ってシーゲル家と法廷で争った経緯があるローレン・グリーンフィールド監督は、かかわらないらしい。裁判で監督とシーゲル家の仲裁人は、シーゲル側の主張を退け、“映画の製作者である監督は、一家を中傷していない”として、デヴィッド・シーゲルに対し、監督の会社に75万ドル支払うようにと判決を出したばかりだ。図らずも転落の様をドキュメンタリー映画として記録されてしまった大富豪だが、転んでもただでは起きない。新たに雇用も拡大し、新プロジェクトを始動させ、かつての栄光を超える日々も間近と言われている。さすがの一言だ!

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執筆者

Yasuhiro Togawa