ヒット作治験体験ムービー『サル』シリーズの新三部作第一弾。(今後、第二弾『サル・メランコリー黒い胆汁』『第三弾『サル・腎臓チャイナルート』を製作予定。)
この10年で快速特急のように 15 本の映画を世に送り出し、ホラーを得意とする鬼才葉山陽一郎監督による、エイズにまつわる人々の恐怖をリアルに描く、愛憎ホラー!
薬に異常な関心がある葉山監督のライフワークとも言うべきこのシリーズ。
本編では、不尽に不治の病にかかった被害者の苦悩と絶望、ウィルスの怖ろしさ、そして現代医療にも限界があることを描く。

昨年、ウインドウピリオド(空白の時間)が問題となったHIV感染事件。
お年寄りの訪問介護の仕事についていた青年、福家稔(28)。しかし、心臓に病を発症し、ドナーを待って移植手術をしないと生きられない状態に。
もはや命が尽き果てた時、奇跡的にドナーが見つかり、心臓移植を受けた彼は健康を取り戻し、同じ職場の希と結婚、第一子をもうける。

そして老人介護の仕事にも復帰し、お年寄りのために妻の希と共に働いた。
ところがその後、移植手術の際、献血で輸血された血液製剤にHIVウイルスにが混入されており、発症していることを医師から告げられる。さらに夫婦である希と赤ちゃんの望にも、悪魔のウィルスが伝染していた。次第に進行するおぞましい症状。絶望と恐怖、そして病と闘いながら、自分を頼りにしていてくれるお年寄りのために必死に仕事に打ち込む福家。だが日に日に福家の体は衰弱していく。
果たして福家とその家族の運命は…。

2014年10月4日〜10月10日まで一週間、池袋シネマロサ夜9時よりレイトショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa