7/12(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開となる映画『南風(なんぷう)』。
今年話題作への出演が続く黒川芽以を主演に、東京で働く雑誌編集者の藍子が、台北から台湾中部の日月潭までの道のりで様々な人と出会い、自転車で取材をする中で自分を見つめ直していくという物語。撮影では、ノスタルジックな風景が人気の「九份(キューフン)」、台湾のヴェニス「淡水(タンシュエ)」、台湾三大観光地のひとつで風光明媚な景色が楽しめる湖「日月潭(リーユエタン)」など、500kmに渡る台湾サイクリングロケを敢行。台湾が最も美しいといわれる7月に撮影された、爽やかなサイクリング・ロードムービーとなりました。

ひとあし先に作品をみたマスコミ関係者からも、「ユウを演じたコウ・ガの魅力に、あやうく恋をしそうになった!」と話題になっているのが、主人公藍子が旅の途中で出会う台湾人の青年ユウを演じたコウ・ガ。サイクリストを目指す青年役を演じるうえで、身体もつくったというストイックな一面もある一方、屈託のない笑顔が印象的なコウ・ガ。台湾でも人気急上昇中の若手実力派俳優です。

今回『南風』の公開を記念して、コウ・ガが主演を務め、香港アジア映画祭台湾映画ニューウェーブにも入選した短編映画『キャシー5号』の配信が決定致しました。
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台湾の新しい才能が創り上げた短編映画『キャシー5号』、配信決定!

『南風』の公開を記念して、コウ・ガという俳優の演技力の幅の広さや魅力を日本でも多くの方に知っていただきたいと、“映画を愛する世界中の人々と、映画作家をつなげるWebサービス”のLOADSHOWにより、主演短編映画『キャシー5号』(‘13) が7月11日(土) より有料配信されることが決定した。
本作は、台湾でCMや広告、短編映画の監督として活動するチェン・ヨンチー(陳永錤)監督が台湾文化部の補助金を受け、制作した初の短編映画作品。本作は香港アジア映画祭台湾映画ニューウェーブ入選、2013年度金穂賞一般作品優秀賞を受賞するなど、評価も高い。22分間という短い時間内で繰り広げられる、不思議で魅力的なストーリーは観る者をその世界に圧倒的に引き込む力を持っている。

『キャシー5号』あらすじ

「どこかでお会いしましたか?」とタコーはプラットフォームでキャシーという女の子に声をかける。
彼は、電車に乗り遅れた彼女に「キャシー」についての物語を話し始める。 タコーの元カノは皆キャシーという名前。
一人目のキャシーにフラレて以来、どの彼女もキャシーの影をまとっていた。彼女たちが本当に瓜二つだったかはわからないが、いわば彼女たちはキャシーの復刻版だった。 しかも、彼女たちは絶えずタコーの前に現れ、一人と別れると必ず次が現れる。
タコーは彼女たち一人一人の首に数字の刺青があることに気づく。二人目のキャシーには「2」、三人目のキャシーには「3」というように。
ただし、5番目のキャシーだけは、タコーに首を見せようとしなかった。彼が必死にそれを見ようとしても彼女は拒んだ。
彼女の首には数字があったのだろうか。何の数字だったのだろうか。首のことを巡って二人とは喧嘩をした末に…。
そして、プラットフォームで話を聞いているキャシーは何者なのか。

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執筆者

Yasuhiro Togawa