この度、7月12日(土)より岩波ホール他全国順次ロードショーが決定している「大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院」(配給:ミモザフィルムズ)の公開に先立ち、書店で30万部越えの大ヒットをした「ふしぎなキリスト教」(講談社現代新書)の著者である社会学者の橋爪大三郎さんと大澤真幸さんに来場していただき、世界で最も厳格と言われている「ふしぎな男子修道院」・グランド・シャルトルーズ修道院のドキュメンタリー「大いなる沈黙へ」と大ヒット著書「ふしぎなキリスト教(講談社現代新著)について縦横無尽に語っていただきます。

日時:7月8日(火)19:00〜20:00
会場:「代官山蔦屋書店・1号館2階映像フロア」
住所:〒150-0033東京都渋谷区猿楽町 17-5
内容:「ふしぎな男子修道院を紐解く」
登壇者:橋爪大三郎、大澤真幸
(社会学者、「ふしぎなキリスト教」(講談社現代新書)共同著者)

映画『大いなる沈黙へ』は、構想から 21 年の歳月を費やして製作され、長らく日本公開が待たれていた異色のドキュメンタリー作品である。舞台は、フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院。カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院として知られ、修道士たちは毎日を祈りに捧げ、一生を清貧のうちに生きるという。自給自足、藁のベッドとストーブのある小さな房で毎日を過ごし、小さなブリキの箱が唯一の持ちものだ。会話は日曜の昼食後、散歩の時間にだけ許され、俗世間から完全に隔絶された孤独のなか、何世紀にもわたって変わらない決められた生活を送る。ドイツ人監督、フィリップ・グレーニングはこれまで内部が明かされたことはなかった修道院の撮影を 1984 年に申し込み、16 年後のある日に突然許可を得る。彼は修道会との約束に従って、ただ一人カメラを携えて 6 カ月間を修道士とともに暮らし、礼拝の聖歌のほかに音楽をつけず、ナレーションもつけず、照明も使わず、あるがままを自然光だけで撮影し、これまで誰も体験したことない映画を作り上げた。

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執筆者

Yasuhiro Togawa