言葉も分からない異国の地で突然、身に覚えのない麻薬密輸容疑で捕まった平凡な主婦。絶望の中、家族のもとへ帰るための激闘の765日間を描いた『マルティニークからの祈り』(配給:CJ Entertainment Japan)が8月29日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショーと決定いたしました。

本作は、凄惨な幼児虐待の現場を描き、韓国のみならず全世界を戦慄させた『トガニ 幼き瞳の告発』に続く、衝撃の実話の映画化として物議を呼んだ作品。2006年、韓国で放送されたドキュメンタリー番組「追跡60分」で紹介された1人の女性と、夫と娘の絶望と闘いの日々を、『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ国際映画祭主演女優賞に輝き、本年度の同映画祭では審査員という大役を担ったチョン・ドヨンを主演に迎え、『高地戦』のコ・ス、そして、映画『オーロラ姫』、『容疑者X 天才数学者のアリバイ』のパン・ウンジン監督により映画化。監督の来日も決定しており日本でのプロモーション活動を行う予定。

パン・ウンジン監督Profile

1965年8月5日生まれ。ソウル出身、1979年?1981年米国在住。女優出身で、監督デビュー作『オーロラ姫』がその年の韓国映画評論家協会賞など新人監督賞を受賞し、演出力を認められた。以降、東野圭吾原作『容疑者X 天才数学者のアリバイ』での纎細な演出力でも高い評価を得た。本作『マルティニークからの祈り』では、家族を守るために行った行為により、取り返しのつかない事件に巻き込まれる平凡なひとりの主婦の実際に起きた信じがたい2年の日々を、濃密に描き出した。

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執筆者

Yasuhiro Togawa