近未来—。人類は、たった一度の性格診断テストにより、5つの共同体(ファクション)に振り分けられた:勇気ある者が集う【勇敢】(ドーントレス)、正直者が集う【高潔】(キャンダー)、思いやりのある者が集う【無欲】(アブネゲーション)、優しい者が集う【平和】(アミティー)、知的な者が集う【博学】(エリュダイト)。しかし、この5つに該当しない性格を持つ者が出現。それは“異端者(ダイバージェント)”と呼ばれ、その未知なる力をめぐって強大な陰謀が動き始める—。
2014年最大級の、近未来SFアクション超大作『ダイバージェント』がついに日本上陸、7月11日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショーとなる。

本作で、【博学】の最高幹部ジェニーンを演じているのが、オスカー女優ケイト・ウィンスレット。1994年にヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞した『乙女の祈り』で映画デビュー。『タイタニック』は世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞®主演女優賞受賞&ノミネート5回、ゴールデン・グローブ賞2冠など、国際的に活躍する名女優だ。
映画序盤では、自身の行く末に悩む主人公トリス(シャイリーン・ウッドリー)らにアドバイスを送るなど、人生の先輩として寛容さを見せる。しかし、論理的思考と豊富な知識を持つ【博学】は、政権を担う【無欲】をうとましく思い、世界を支配するために画策する。その首謀者こそジェニーンで、次第に善人の“仮面”を脱いでいく。
『ダイバージェント』の日本公開を間近に控え、見る者も思わず凍りつくような、ウィンスレットの冷酷極まりない場面写真が解禁となった!
映画デビューが1年違いのアンジェリーナ・ジョリーが名作「眠れる森の美女」に登場する呪いの魔女に扮する『マレフィセント』の公開も迫るが、ウィンスレットの“性悪女”ぶりも負けてはいない。手前に写るのは、トリスを覚醒へと導く【勇敢】の最強戦士フォー(テオ・ジェームズ)。ジェニーンは洗脳されたかのような無表情でただ立ちつくす彼の肩に手を載せ、勝ち誇った表情でトリスに陰謀の全貌を語る。映画クライマックスの重要な場面だ。ジェニーンの陰謀とは一体どんなものなのか?
ウィンスレットは、自身が演じたジェニーンについて、「【博学】が共同体を支配し、ひいては世界を征服することが彼女のゴール。目的のためには手段を選ばない役よ。女性版ヒトラーのような感じで、共同体のシステムの純潔を保とうとするため、全員が正しい選択をすることを求めるわけ。でも私自身、そういう要素がある訳じゃないし、しかもこれまで悪役を演じたことがないから、そういう人の頭の中に入って、ほとんどナチスの人のような人間になるのは難しかったわ。」と振り返っている。

映画デビューから20周年の節目となる本作で、ウィンスレットはどんな“悪女”振りを披露するのか?『ダイバージェント』と『マイフィセント』で国際的スター女優ふたりが魅せる“性悪女”を見比べてみるのも一興かもしれない。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52078

執筆者

Yasuhiro Togawa