日本映画界を代表するお二人が、初めて対談したのは、2009年秋 『家庭画報』の取材でのこと。
対談の終わりは、岸さんの 『パリでお会いしましょう!』 という一言で締めくくられました。
その4年後、20013年6月末のパリでの再会で、約束は果たされます。
敬愛する市川 崑 監督、若き日の失恋、被災地への思い、
人として女優として時代を超えて輝き続ける二人の人生の出会いと選択について……。

尽きない話を心行くまで語りあった内容が今、ここに!!
巻頭に、吉永小百合さんの「岸さんとの出逢い」を、あとがきでは岸惠子さんの「吉永小百合さんと私」を収録。
お互いへの想いを綴った貴重な章です。また、パリでの再会シーンをはじめ撮り下ろし写真も満載!
今を生きる女性すべてにエールを送る珠玉の1冊です。

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「赤いベレー帽を小粋にかぶり、タイトスカートをビチッと着熟した姿に、
学生の私は圧倒され、見とれたものです」 (「岸さんとの出逢い」文・吉永 小百合)

「私の眼はその中の一人に釘付けになった。(中略)私よりはずっと若いけれど、人間として
資質のようなものが私と似通っている人のように感じた」 (「吉永小百合さんと私」文・岸 惠子)

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目次

◆はじまりの手紙
◆「岸さんとの出逢い」 文・吉永 小百合

◆第一回 対談 美しき人生の選択
・偶然から映画の世界へ
・市川 崑監督の魔法
・結婚という選択
・自分の意見を語ること
・監督・岸 惠子、主演・吉永小百合

◆第二回 対談 パリを歩く、人生を語る
・四年ぶりの再会はパリで
・岸さんはイタリア人!?
・「パリ国」に生きて
・一番の後悔
・失恋後ひとり訪れたパリ
・『おわりなき恋』に込めた思い
・3・11後に考えたこと
・見るスポーツ、するスポーツ
・そして、これから
★photo album
・「今度はパリで」という約束を叶えた日

◆第三回 対談 尽きない話をもう一度
・パリの日本人
・戦うために会得したフランス語
・夫を赤面させた新妻の俗語のアイサツ
・メリル・ストリープの名演技
・映画は娯楽?文化?
・百年残る名画
・森 雅之さんと池部 良さん
・日本の中高年男性はみんなサユリスト?
・最新作『ふしぎな岬の物語』
・脱原発への祈り
・日本の外交に思うこと
・娘一家と瀬戸内海の島へ
・原爆の爪痕を訪ねて
・相次ぐ災害の中で
・沖縄の基地で見たもの
・国境が動くヨーロッパ
・アジアの中の日本
・世界平和は実現可能?

◆岸 惠子さんへの20の質問
◆吉永小百合さんへの20の質問
◆岸 惠子 略年譜
◆吉永小百合 略年譜

★photo album
・二人で気ままにパリ散歩
・私の好きなパリ

◆「吉永小百合さんと私」文・岸 惠子

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【書籍概要】

書名 : 『歩いて行く二人 岸惠子 吉永小百合』
著者 : 岸 惠子・吉永小百合
撮影 : KEI OGATA /  坂本正行(本誌)
定価 : 1,800円+税
発行 : 株式会社 世界文化社

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418145028/sekaibunkacom-22
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執筆者

Yasuhiro Togawa