この度、その確かな演技力で、これまでにガイ・リッチー監督の『リボルバー』、『シャーロック・ホームズ』やリドリー・スコット監督の『ロビン・フッド』、マシュー・ヴォーン監督の『キック・アス』など多くの名監督達から起用され、『裏切りのサーカス』、『ゼロ・ダーク・サーティ』など数多くの映画作品で類まれなる存在感を発揮してきた名優マーク・ストロングが長編映画単独初主演を飾り、昨年のゴヤ賞新人監督賞にノミネートされたホルヘ・ドラド監督作品『『記憶探偵と鍵のかかった少女』が9月27日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開の運びとなりました。

「記憶」——それは過去の体験を自らの脳に記録すること。誰もが自分の記憶は正しいと信じる。その記憶を第三者が客観的に“見る”ことができるのであれば、なおさらだ。しかし、その記憶自体が歪められているとしたら・・・?

他人の記憶に潜入する特殊能力を持ち、事件を調査する≪記憶探偵≫という斬新なキャラクターを主人公に、依頼人の美しき少女の記憶に秘められた数々の怪事件と謎に迫っていく本作。フィルムノワールを彷彿とさせる不穏な雰囲気が漂う重厚な映像と、幾つもの伏線が張り巡らされた巧妙な展開。目撃する≪記憶≫のすべてを疑わざるをえない、新時代の本格ミステリーが誕生した!

メガホンをとったホルヘ・ドラド監督はペドロ・アルモドバル、ギレルモ・デル・トロの愛弟子。さらに、本作でゴヤ賞新人監督賞にもノミネートされ、スペイン映画界の才能溢れる新鋭として注目を集めている。ドラド監督を支えるスタッフには、『[リミット]』、『死霊館』など数多くの作品を手がけているプロデューサー、ピーター・サフラン。撮影にはオスカル・ファウラ(『インポッシブル』)、美術のアラン・ベイネ(ゴヤ賞受賞作『ブランカニエベス』)等々、多くの才能溢れたスタッフの力が注がれた作品となっている。

マーク・ストロングが好演する記憶探偵ジョンの上司、セバスチャン役には『刑事グラハム/凍りついた欲望』、ボーンシリーズなどで定評のある悪役を演じてきたブライアン・コックス。そしてヒロインのアナ役には海外ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」、『ブリングリング』などに出演し、世界中で注目が高まる新進気鋭の女優タイッサ・ファーミガ。知的で妖艶、バラの棘のような危うさで、ベテラン俳優二人とともにミステリーに色を添えている。

そのタイッサについてドラド監督は「「アメリカン・ホラー・ストーリー」(11〜)のシーズン1を一気に観たよ。それからソフィア・コッポラが、当時まだ編集中だった『ブリングリング』(13)から親切にも資料を見せてくれたんだ。独特の透明感のあるタイッサのルックスに僕たち全員が魅了された。そして全員一致で彼女が第一候補者となったんだ」と語る。一方で彼女にとってもまた、本作に出演することは大きな挑戦であった。「キャラクターについて深く掘り下げて研究しなければならないなんて初めてのことだったから、とてもワクワクしたわ。プリプロダクションのために1週間スペインで過ごしたの。衣装やメイクのテスト、監督やマークとリハーサルをしたわ。ホルヘは準備万端で多くの作業を既に終えていた。女優は監督次第だからこれにはとても感激したわ」と監督に絶大なる信頼を寄せる。

そしてこのほど解禁されたビジュアルは、様々な“鍵”が隠されている。ペーパーナイフ、時計、メトロノーム、など本作のアイコンとなるものが、ジョンの(記憶)の中に謎として散りばめられている。また、メインコピーの“真実を知りたければ、思い込みを捨てろ”は、常識は疑うべきだと促し、アナとセバスチャンが何かを訴えかけるような目線は、見ている者の記憶が覗き込まれているような仕上がりになっている。
予告編では、観る者の記憶力を試すかのように挑発する内容を匂わせている。ある美しい少女アナの記憶に入り、彼女のトラブルを解消するため捜査を始める記憶探偵のジョン。簡単な依頼だったはずが、彼女の記憶には不可解な事が多く、次第にジョンはアナと自分の命が危ないと察する。果たしてアナの記憶は正しいのか—。
さらに予告編でかかるクラシカルな音楽が本格ミステリーの重厚感をさらに際立たせている。また、「どこからが嘘で どこまでが真実なのか?」と語られているように、本編では観る者の記憶力・脳を刺激する作品となっている様子がうかがえる。記憶に潜入するという奇抜な能力を持つ主人公だが、演じるマーク・ストロングの圧倒的な演技力とヒロイン役タイッサ・ファーミガの妖艶な魅力。そして何よりホルヘ・ゴルド監督の手腕が光り、観る者の期待を大いに高める仕上がりになっている。

予告編::http://youtu.be/GwbCsD5UzFY

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執筆者

Yasuhiro Togawa