1989年に東映ビデオが“Vシネマ”レーベルでビデオ用の映画のリリースを開始して今年で25周年を迎えました。

“レンタルビデオ店でしか見られない映画を!”というコンセプトのもとに立ち上げられ、レンタル店ユーザーが本当に望んでいたジャンルの作品を中心に意欲的に作品を発表していき、当時レンタル店で人気を得ていたオリジナルビデオジャンルのなかで、その一翼を担った東映Vシネマ。VHSテープが主流だった時代の作品が多く、現在見ることが困難な作品が数多くあります。そこで東映ビデオVシネマ全250タイトルのなかから《レジェンド》と呼ぶにふさわしい作品25本を特別記念価格でリリースいたします。    

●Vシネマの帝王の異名を持つ哀川翔&竹内力。
いずれも100本を超える主演作品の中から初期傑作群をセレクト!
●?橋伴明、長谷部安春、石井輝男といった、ベテラン監督の作品や、清水崇らその後活躍する監督の初期衝動が充填された日本映画の歴史の1ページを担う貴重な作品も!

「Vシネマとは」…谷岡雅樹(Vシネアスト)
Vシネマとは、レンタルビデオ店での貸出用に作られた劇映画である。
劇場公開向け映画とは自ら一線を画したビデオ専用映画のことだ。
当初はVオリジナルやビデオムービー等と呼ばれていたが、【東映Vシネマ】という独自のレーベル名で東映ビデオが89年3月に『クライムハンター・怒りの銃弾』を発売すると、これがブームを起こし同年7月にっかつが『首都高速トライアル2』を「Vフィーチャー」のレーベル名でリリース。以後「Vシアター」「Vムーブィ」「Vピクチャー」など90年代初頭に30社超のレーベルが参入し、Vシネマの呼び名が代表してレンタルユーザーに浸透する。東映は差別化のため他社作品への使用を禁ずるも、一般の認知度においてはその名が流通し定着。
四半世紀を超えた今、Vシネマとは、90年代に隆盛したレンタル店向け劇映画の総称であり、かつその仕掛メーカーたる東映ビデオ株式会社の登録商標である。

東映Vシネ伝説(レジェンド)厳選25タイトル10・11月発売!
10月10日(金)発売 13タイトル  25周年記念価格 2,500円+税
第1弾13タイトル
「XX ダブルエックス 美しき凶器」「XX ダブルエックス 美しき狩人」「XX ダブルエックス 美しき標的」
「呪怨」「呪怨2」「ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜」「クライムハンター 怒りの銃弾」「組織暴力 流血の抗争」「新極道伝説 三匹の竜」「平成残侠伝 ぶった斬れ!」「侠道」「ザ・ヒットマン 血はバラの匂い」「女バトルコップ」
※「XX」3作品は、15歳未満の方にとって不適切な表現が含まれています。15歳未満の方の視聴は固くお断りします。

第2弾12タイトルは11月リリース! タイトルは近日発表!!

公式サイト
http://www.toei-video.co.jp/vcinema/

関連情報

渋谷アップリンク
7月中旬 Vシネマ上映決定!
80年代に登場したVHSの革命的な出来事を関係者の証言を元にまとめたドキュメンタリー映画「VHSをテープを巻き戻せ!」(2013年・米)。作品中にはビデオカルチャーの仕掛け人の一人として東映Vシネマプロデューサーも登場。その公開を記念して関連作品が上映される。
 http://www.uplink.co.jp/

ラピュタ阿佐ヶ谷
今秋 東映Vシネマ 特集上映企画中!
日本映画を独自のプログラムで特集上映し、映画ファンのみならず独自のファンをも獲得している映画館ラピュタ阿佐ヶ谷。レイトショーはアバンギャルドな作品群の宝庫だが、その枠で劇場では上映されることのなかった東映Vシネマを大量上映予定。日本映画のミッシングリンクを埋める注目の企画!
 http://www.laputa-jp.com/

執筆者

Yasuhiro Togawa