過去・現在・そして未来へ続く台湾の名監督たちの軌跡をたどる…「台湾巨匠傑作選 ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、アン・リー、ウェイ・ダーションの世界」開催決定!!
過去・現在・そして未来へ続く台湾の名監督たちの軌跡をたどる…
新作「セデック・バレの真実」を含む12本一挙上映!
開催決定のお知らせ
台湾に“新しい波”が産声を上げたのは82〜83年頃。以来、30余年が過ぎました。この間に同地映画界に起きた激変を必要最小限の鑑賞本数で見渡せる特集「台湾巨匠傑作選 ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、アン・リー、ウェイ・ダーションの世界 」の開催が2014年8月23日(土)より9月15日(月・祝)まで新宿K’s cinemaにて決定いたしました。昨年、日本でも大ヒットを記録し、賞賛を集めた映画『セデック・バレ』の中で描かれた霧社事件の被害者・加害者それぞれの遺族や歴史学者へのインタビュー、そしてセデック族発祥の地と言い伝えられている巨石“プスクニ”を探す旅を記録したドキュメンタリー新作「セデック・バレの真実」を含む12本を一挙上映します。上映作品は以下になります。
〜新作特別上映〜
ドキュメンタリー映画「セデック・バレの真実」
製作:ウェイ・ダーション(魏徳聖) 『セデック・バレ』『海角七号/君想う、国境の南』(共に監督)
ホァン・ジーミン(黄志明) 『セデック・バレ』『海角七号/君想う、国境の南』
監督:タン・シャンジュー(湯湘竹) 『セデック・バレ』(録音)
2013年/154分/台湾/中国語・セデック語・日本語/原題:「余生」
解説:
霧社事件の被害者・加害者それぞれの遺族や歴史学者へのインタビュー、そしてセデック族発祥の地と言い伝えられている巨石“プスクニ”を探す旅を記録したドキュメンタリー。
<第50回台湾金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞及び最優秀音響賞ノミネート>
<第16回台北映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート>
<霧社事件とは>
1930年10月27日に台中州能高郡霧社(現在の南投県仁愛郷)で起こった台湾原住民による日本統治時代後期における最大規模の抗日暴動事件。霧社セデック族マヘボ社の頭目モーナ・ルダオを中心とした6つの社(集落)の男たち300人ほどが、まず霧社各地の駐在所を襲った後に霧社公学校で行われていた小学校・公学校・蕃童教育所の連合運動会を襲撃。日本人のみが狙われ、約140人が殺害された。現地の警察にはセデック族の警察官が2名おり、彼らは事件発生後にそれぞれ自殺。その後の日本軍の反攻により、蜂起した6社の約1000人が死亡し、生存者約550人は投降した。
【ホウ・シャオシェン監督作品】
「坊やの人形」
1983年/ 108分/台湾/出演:チェン・ボージョン、ヤン・リーイン
「童年往事 時の流れ」
1985年/ 138分/台湾/出演:ユー・アンシュン、シン・シューフェン
第22回台湾金馬奨 最優秀助演女優賞・最優秀脚本賞
第36回ベルリン国際映画祭 国際批評家連盟賞
「憂鬱な楽園」
1996年/ 112分/台湾・日本/出演:ガオ・ジェ、リン・チャン
「フラワーズ・オブ・シャンハイ」
1998年/ 121分/日本・台湾/出演:トニー・レオン、羽田美智子
カイエ・デュ・シネマ誌1998年ベストテン第1位
「珈琲時光」
2004年/ 103分/日本/出演:一青窈、浅野忠信
第61回ヴェネチア国際映画祭コンペ部門正式出品
第9回釜山国際映画祭・Asian Filmmaker of the Year
小津安二郎生誕100年記念作品
【エドワード・ヤン監督作品】
「ヤンヤン 夏の想い出」
2000年/ 173分/台湾・日本/出演:ジョナサン・チャン、ケリー・リー、イッセー尾形
第53回カンヌ国際映画祭 最優秀監督賞
第26回L.A.批評家協会賞 最優秀外国語映画賞
第67回N.Y.批評家協会賞 最優秀外国語映画賞
【アン・リー監督作品】
「推手」
1991年/ 105分/台湾・米/出演:ラン・シャン、ワン・ライ
第28回台湾金馬奨最優秀主演男優賞・最優秀助演女優賞・審査員特別賞
「ウェディング・バンケット」
1993年/ 108分/台湾・米/出演:ラン・シャン、ウィンストン・チャオ
第43回ベルリン国際映画祭金熊賞
第30回台湾金馬奨 最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀助演男優賞・最優秀助演女優賞
第51回ゴールデングローブ賞 外国語映画賞および第66回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート
「恋人たちの食卓」
1994年/ 124分/台湾/出演:ラン・シャン、ヤン・クイメイ
第52回ゴールデングローブ賞 外国語映画賞および第67回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート
【ウェイ・ダーション監督作品】
「海角七号/君想う、国境の南」
2008年/ 130分/台湾/出演:ファン・イーチェン、田中千絵
第10回台北映画祭 最優秀賞・最優秀撮影賞・最優秀音楽賞 第45回台湾金馬奨 最優秀台湾映画賞・最優秀オリジナル音楽賞・最優秀主題歌賞・最優秀助演男優賞・観客賞・最優秀台湾映画人賞
「セデック・バレ」<第一部・太陽旗><第二部・虹の橋>
第48回金馬獎 最優秀作品賞・最優秀助演男優賞・最優秀オリジナル音楽賞・最優秀音響効果賞・観客賞・最優秀台湾映画人賞
2011年/第一部144分、第二部132分/台湾/出演:リン・チンタイ、安藤政信、ビビアン・スー
公式サイト
http://www.u-picc.com/taiwan-kyosho/index.html
予告編【台湾巨匠傑作選】::http://youtu.be/aGnKZAL7kx0
執筆者
Yasuhiro Togawa