「八日目の蝉」など女性層に抜群の人気を誇る直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説を、日本アカデミー最優秀作品賞他各賞を受賞した『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督がメガホンをとり映画化した『紙の月』(松竹配給)。一人の女性が聖と悪の両面を抱えながら墜ちていく様を、その独特の映像センスとテクニックを駆使し、スピード感をもってスリリングに描き出します。
本作の公開は当初2015年を予定していましたが、3月末にタイ・バンコクにてクランクアップを迎え手応えを感じた製作側の希望から前倒しとなりました。そしてこの度、2014年11月15日(土)に公開決定したことを発表いたします。

真っ当な人生を歩んでいたはずの平凡な主婦が起こした、巨額横領事件。彼女は何を手に入れ、何を手放したのか…。主人公・梅澤梨花を演じるのは、今や日本を代表するトップ女優として舞台・映画・テレビと八面六臂の活躍を見せる宮沢りえ。2007年の『オリヲン座からの招待状』以来、7年ぶりの映画主演となります。
公開日決定とあわせて完成したティザーポスターは、1万円札が散らばった中で宮沢りえ演じる梅澤梨花が挑発するような目線を向けるシンプルながらも衝撃的なビジュアル。大輪の花を背負っているでもなく、たとえ紙幣に囲まれていても美しすぎる大女優のその表情によって、「最も美しい横領犯」というキャッチコピーに説得力があふれます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa