歴史小説から現代劇まで幅広い読者層を誇り、『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』など映画化作品も数多い、当代きっての人気作家、浅田次郎。2004年発表の短編集「五郎治殿御始末」所収の中でも、名作の誉高い一編『柘榴坂の仇討(ざくろさかのあだうち)』が、『沈まぬ太陽』など、大作でありながら人間ドラマを感動的に描く手腕で名高い若松節朗監督により映画化。9月20日(土)より全国ロードショー致します。この度は、本作予告編が解禁となります。
待望の予告編では、出演全キャストが出演する他、激動の時代と必死に向き合う男達を陰で支える女達の姿、そして敬愛する主君、大老・井伊直弼を桜田門外にて失った彦根藩士・志村金吾(中井貴一)と仇である浪士、阿部寛が13年の時を経て出会う最も重要なシーンが登場します。

主人公・志村金吾を演じる中井貴一は、浅田作品では『壬生義士伝』以来の顔合わせとなります。大きな時代のうねりの中、不器用ながらも武士としての矜持、つまり、誇りと覚悟を持ち続ける「最後のサムライ」を演じます。金吾の仇である水戸浪士・佐橋十兵衛役には阿部寛。井伊直弼を手にかけた後、身を隠し、負い目を感じながら俥引きとして生きる孤独な男を演じます。金吾の妻、セツ役には、映画『おくりびと』など、献身的な愛情で夫を支える役で印象深い広末涼子。さらに大老・井伊直弼を、人間国宝でもある中村吉右衛門が演じ、『鬼平犯科帳』以来19年ぶりの映画出演となることも大きな話題です。

音楽は数々の名作を手掛ける映画音楽の第一人者、久石譲が担当。
プロデュースは『亡国のイージス』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』など数々のヒット作を手掛ける小滝祥平が務めます。幕末から明治へと世の中が激しく動く中、侍たちは如何にして己の始末をつけ、時代の垣根を乗り 越えたのか。人としての誇りと覚悟をもって己の運命に向き合った、名もなきサムライたちの感動の物語が胸に迫ります。激動の時代と言われる今の時代にこそ問われる、「日本人の矜持」「日本の美しさ」が凝縮した浅田文学の最高峰が、最高のキャストとスタッフを得て、鮮やかにスクリーンを彩ります。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=7YCV5hGS0S4

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執筆者

Yasuhiro Togawa