湯本香樹実が(ゆもと かずみ)が、2010年に発表した小説『岸辺の旅(きしべのたび)』を、世界的に高い評価を得ている名匠・黒沢清監督が映画化!

 主演には、日本を代表する俳優、深津絵里と浅野忠信がW主演を務めることが決定!数々の賞を受賞した映画『悪人』で、第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞した深津と、映画『マイティ・ソー』でハリウッド映画デビューも果たした浅野という国際的に活躍する2人が初の夫婦役で、“究極の夫婦愛”を演じる。
 また、黒沢清監督とは初顔合わせとなる深津と、黒沢清監督作品には(『アカルイミライ』以来)映画としては12年ぶりの出演となる浅野という強力なタッグにより、映画撮影前に、すでにフランスでの配給も決定!!世界三大映画祭といわれるカンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭でこれまでの作品も熱狂的に迎えられてきた黒沢清監督の待望の新作とあって、フランスの老舗配給会社「Diaphana(ディアファナ)」が、異例中の異例ともいう決断をし、2015年にフランス国内で100−150館規模での公開を予定しており、来年のカンヌ国際映画祭へ向けても大きな期待を集めている。
 
3年間、失踪していた夫が突然帰ってきた。離ればなれになっていた夫婦が、失われた時間を生き直すように、
ふたりで旅に出る—。それは、愛する人との永遠の別れへの“愛の巡礼”だった—。
 夫婦ふたりが奏でる、究極のラブストーリーを黒沢清監督の卓越した演出で描きます!
 
深津絵里さんコメント
  初めての黒沢組、浅野さんとの共演、ただただ楽しみです。
  監督の思い描く、独特な世界にどーんと飛び込みたいと思います。そして自分でも驚くほど似た者同士な
  浅野さんとの夫婦役。このステキなめぐり合わせを大切にして私たちなりの夫婦になれたらと思います。
 
浅野忠信さんコメント
  黒沢組には映画としては12年ぶりに参加させて頂きます。変わらない演出と今までとは違う、今の監督だけに
ある想いを感じていきたいです。そして、深津さんだけにしかない強烈な存在感を放っている、深津さんとの共演。普通の夫婦役とは違う距離感を保ちながら、深津さんに頼っていければ良いと思っています。
 
黒沢清監督コメント
湯本香樹実さんの「岸辺の旅」を人に薦められて、まずは小説として大変面白く読みました。誰もが体験する、愛する人との別れについて描いている作品を、誰も見たことのないような映画にすることができるよう挑戦してみたいと思いました。
現実味をもって「岸辺の旅」の世界のヒロインを演じられる方として、真っ先に深津絵里さんが浮かびました。また、特殊な設定の人物である夫役には、圧倒的な存在感が必要で、浅野忠信さんしかいないと思いました。
 何があっても揺らがない超人、深津絵里さん、
 揺らぎ続ける天才、浅野忠信さん、
 日本を代表するふたりの俳優とご一緒できてこの上ない幸せです。
 また、撮影前からフランスでの配給が決まったとのことで、嬉しく思います。
 普遍的なテーマを扱った作品ですので、国内外で多くの方に見ていただきたいと思っています。
 
 
フランスでの配給について
 
■配給会社: Diaphana(ディアファナ)
 1989年設立、年間10-12本の様々な国籍の映画を配給、インデペンデント系の老舗映画会社。■フランスでの公開時期と公開規模<予定> 2015年。100-150館規模で上映予定。■日本での撮影前の段階で、フランス配給が決まった経緯 黒沢清監督の知名度と脚本のクオリティーの高さに惚れ込んで配給を決定。 フランスでの黒沢監督の人気は、『CURE』『回路』『LOFT』等で知名度を上げ、世界各国の映画祭で爆発的反響を呼び、
 『トウキョウソナタ』で更に観客層を広げ、『贖罪』の1部2部公開で170,000人以上の観客を動員!

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執筆者

Yasuhiro Togawa