京極夏彦最新刊!『遠野物語拾遺retold』がついに発売! 初版のみ限定リーフレット付き!
“京極文体”で、語りなおし
京極夏彦氏の最新作『遠野物語拾遺retold(とおのものがたりしゅういリトールド)』(発行:株式会社KADOKAWA/角川学芸出版)が、6月9日(月)に発売になりました。昨年4月に刊行され、数多くの書評で取り上げられた『遠野物語remix』の続巻です。
本作のもとになる『遠野物語拾遺』はもともと日本民俗学の父と称される柳田國男により、昭和10年に刊行された作品です。『遠野物語』が大ベストセラーになった明治43年ののちに刊行された、『遠野物語増補版』に付録として収録されているだけのものです。付録的な位置づけとはいえ、姿を変えて現れる狐や狸、お酒が好きな天狗など、299もの説話が収められています。
前巻『遠野物語remix』は、柳田の完成したテキストである『遠野物語』を現代語訳し再構成(=リミックス)することで「同じ内容の違う作品」を作るという試みだったのに対し、『遠野物語拾遺retold』は、その妖しい物語の数々を、ぞわりとした恐怖を感じさせる“京極文体”で、京極氏が語りなおしました。
6月9日発売の初版分には、限定リーフレットを特典として挟み込みました。京極氏が本作の読みどころを語る特別インタビューに加え、水木しげる氏が遠野の名所を描いた「遠野マップ」をカラーで掲載しています。「遠野マップ」にはスマートフォンなどをマップの絵柄にかざすだけで、京極さんの特典動画が閲覧できる仕掛け=ARコンテンツが仕込まれています。ARコンテンツが仕込まれた絵柄は3か所! 見事探し当てて、ここだけの動画をお楽しみください。
電子書籍・関連書も続々刊行となります!
発売日には電子書籍も同時刊行。電子書籍ストア「Kobo」と「Sony Reader Store」では、制作秘話が語られた特別インタビューを配信開始と同時に無料公開しています。
6月20日(金)には前作の『遠野物語remix』が待望の文庫化。角川文庫と角川ソフィア文庫の2レーベルで同時刊行されます。角川文庫版は、京極氏の文庫ではおなじみの張り子カバー、角川ソフィア文庫版は伊勢型紙の和装カバーに加えて、柳田の『遠野物語』も収録されております。どうぞお好みに合わせてお楽しみください。
≪商品情報≫
書 名:遠野物語拾遺retold
著 者:京極夏彦、柳田國男
定 価:本体1600円+税
頁 数:464頁
判 型:四六判
発 売:2014年6月9日発売
URL:http://www.kadokawa.co.jp/product/321309000019/
配信ストア:
BOOK☆WALKER:http://bookwalker.jp/pc/
Amazon Kindle:http://amazon.co.jp/Kindle/
Kobo(楽天):http://kobo.rakuten.co.jp/
Sony Reader Store:http://ebookstore.sony.jp/ など
※配信日:2014年6月9日(一部電子書店により異なる場合があります。)
※電子書籍の価格は紙の書籍と異なります。
●「Kobo」と「Sony Reader Store」では、制作秘話が語られた特別インタビューも配信開始と同時に特別公開しています。
『遠野物語 拾遺retold』あらすじ
天女は舞い、天狗は駆け、狐狸が跋扈し、人の想いも空を翔ける——。
『遠野物語』が世に出てから二十余年の後——。柳田國男のもとには多くの説話が届けられ、増補版として『遠野物語拾遺』が刊行された。収められた299の物語を京極夏彦がその感性を生かして語り直す。
執筆者
Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa